地元ではツクシが顔を出し始め、暖かい日が続いている。ペットのスッポンのエサの採取とともに、いよいよ本格的に天然ウナギを狙おうと2月23日末、午前4時に起床して愛知県の筏川へ向けて出発した。
前日準備とゲン担ぎ
出発は、もちろん朝からご近所様に迷惑をかけられないので、釣り道具は前日の夜に愛車に積み込み、採取したエビや釣果の天然ウナギを生かしたまま持って帰るための発泡スチロールには、水を入れて電池ブクも取り付けてある。万全の態勢だ。
気持ちはもはや河川にあるが、家から飛び出すと冷たい風が吹いているではないか。前回のクロダイ釣行時よりはるかに冷えるので、途中のコンビニで淹れたてのコーヒーを購入した。
ちなみにエビを採取するときは、勝手にゲンを担いで年中同じコンビニでコーヒーを購入している。私はかなりの確率でゲン担ぎに成功している。皆さんも何かゲンを担いでみてはいかがだろう。
当日のポイント
筏川に到着、寒いのは寒いが、お花畑にいるような心境だ。
その理由は、前回の採取時に比べて水位が50cm以上もアップしており、暖かくなったせいか所々でボラなのか魚がジャンプしている。
水面に出ている生き物の波紋を見ているだけでもワクワクしてきた。
早速モエビを尾掛けにして、昨年何匹か天然ウナギの釣果があった場所へ投入する。
対岸まで張ってある網ヘの引っ掛かりも恐れず遠投だ。
サオ先に鈴を付けてあるが、風でサオが揺れてチリンチリンと鳴るだけで、5分たっても10分ってもアタリ1つない。なぜかエサが大漁のときに限ってボーとしてしまう。
今年初のウナギ!
新しいエサに交換すればいいのにと思いながらリールを巻くと、ハリに何かが乗っているではないか。
そう、今年初めてのニョロニョロだ。
タモが必要ないくらいのウナギは、太さは単三乾電池くらい、体長は40cm弱。とてもひ弱そうな細身だが、元気良く動いてくれる。
家内から「こんな小さなウナギどうするの?リリースサイズでしょ」と間違いなく言われるだろうが、何と言っても今年の初物だ。発泡スチロールに入れて持ち帰り、書斎の水槽ヘドボンしよう。大漁のエビの中に隠れてしまうほど細いウナギだが…。
シーズンインを予感!
「よ~し、今から2匹目を狙おう」と、新しい仕掛けに交換する。遠投して5分ごとに数mリールを巻き、巻き上げたら新しいエビに交換。これを繰り返したが、辺りが少しずつ明るくなり始めた午前6時30分、残念ながら納竿した。
「1匹しか釣れなかった」と取るか、「天然ウナギ開幕」と取るかは、本人次第だ。
昨年は3月が天然ウナギの開幕だった。より早くなった今年も釣果を伸ばすぞ~!
<週刊つりニュース中部版 APC・永井博文/TSURINEWS編>
愛知県:筏川