11月に入っていよいよ伊勢湾でもヒラメが解禁となる季節。11月下旬、愛知県・南知多町師崎の石川丸に予約を入れた。
（アイキャッチ画像提供：週刊つりニュース中部版APC・石川友久）
TSURINEWS編集部
石川丸でヒラメ釣り
午前5時30分、駐車場に到着して受け付けを済ませ、釣り座抽選で左舷のトモとなった。そして7時に出航、40分ほどで伊良湖沖に到着、すぐ前に砂浜が見える。水深9mの浅瀬を狙うようだ。
ヒラメ釣り仕掛け（提供：週刊つりニュース中部版APC・石川友久）ヒラメの釣り方
ポイントに入ると「始めてください」とアナウンスが流れて釣りスタート。イワシを投入する。
イワシは海底で元気に泳ぎ回ってほしいので、負担を減らすために目をふさいで素早くハリを通す（目をふさぐとおとなしくなり刺しやすい）。なるべく手で触れる時間を短くすること。
イワシへの負担を減らすことと仕掛け絡みを防止するため、1〜2m間隔でサミングしながら仕掛けを落下させる。着底したら50cmほど持ち上げる。底は砂地のようだ。底上50cmをキープするために2〜3分の間隔で底を取り直す。この繰り返しが大事だ。
5分ほどで仕掛けを回収し、20mくらい小刻みに場所を移動してヒラメやマゴチを拾っていく。移動中はイワシを、海水を入れたバケツに入れて負担を減らした。
小刻みな移動を繰り返すが、30分経過してもアタリはない。前年は頻繁にアタリがあったが、今年は厳しいようだ。
それでもチャンスは必ずあるはず。このチャンスを確実にものにできるかどうかが釣果の分かれ目だ。
今季ヒラメ初対面果たす
午前9時、初めての前アタリがあった。ハラハラドキドキする瞬間だ。いつアワせればいいか、本アタリはいつくるか。
アタリが止まったのでラインを送ると待望の本アタリ。ここで大きくアワせてハリ掛かりを確実にした。
見えてきた魚影は期待通りのヒラメ。今年もヒラメをキャッチできて大満足。厳しい状況になると思っていた分、喜びは大きかった。
嬉しい最初の一匹目（提供：週刊つりニュース中部版APC・石川友久）船の揺れと同調したコントロール必須
その30分後に前アタリが出たが、このとき船の揺れと同調して仕掛けが持ち上がってしまった。これが意図しないアワセとなり痛恨のバラシ。
とても悔しかったが、こういうことはよくあることだ。船の揺れも配慮してサオ先をコントロールする必要があることが分かり、いい勉強になった。
船の揺れも配慮してサオ先をコントロール（提供：週刊つりニュース中部版APC・石川友久）少ないチャンスで2匹ゲット
思うようにアタリが出ないのか、午前10時に大きく場所移動した。水深24mの場所で再開する。「この場所は根掛かりが多いので注意してくださいね」と案内が流れた。
3回目のアタリはこの直後だった。イワシを慎重に落下させていたので底を取るタイミングが周囲の人より一瞬遅れた。
底を取って50cm持ち上げたところでかすかな違和感。いやこれは前アタリだ。すぐにラインを送り、殺気を消して待つと、ググっと食い込んだ。この本アタリをアワせてファイトに持ち込み2匹目のヒラメをキャッチした。
最終釣果
この後はアタリもなく、そのまま午後1時の納竿を迎えた。アタリ3回、キャッチ2匹、予想通りの厳しい状況だったが、貴重なアタリをものにすることができた。
船中トップはヒラメ3匹。他にイナダが数匹、オオニベも上がっていた。
冬のヒラメ釣りは始まったばかり。例年解禁日がいいとされるが、今年は海水温が高いため、水温が下がるタイミングが狙いめではないか。
少ないチャンスをつかんで2匹ゲット（提供：週刊つりニュース中部版APC・石川友久）
＜週刊つりニュース中部版APC・石川友久／TSURINEWS編＞
