酷暑・猛暑・残暑と体が疲弊し釣りに行けていないそこのアナタ。インターバルでなまった釣り感を取り戻すなら、アタリがたくさんある釣り場に出かけよう。埼玉県本庄市にある間瀬湖なら開始早々からウキが動き、カラツン交じりで良型が竿を絞り込む。舟釣りなら水深があるので、夏の間封印していた長竿チョウチンを披露するのにももってこいだ!
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
間瀬湖の概況
間瀬湖は昭和12年(1937年)に利根川水系の間瀬川をせき止めて造られた日本初のコンクリートダム湖。周囲は約2km、最深部約20m。
湖畔には約三百本の桜が植樹され毎年4月上旬には多くの花見客でにぎわう。新日本百景、ふるさとさいたま百選、利根川百景などに名を馳せ、古くからヘラ釣り場のメッカとして人気を博している。
良型が主体(提供:週刊へらニュース編集部)9月12日現在、水位は満水から約1.2m減。ささ濁りではあるものの悪い水色ではない。近年は桟橋が人気で、舟は例会および試釣で利用する人が大半。よって桟橋が人災気味でも舟はガラガラの日も少なくない。とくに平日であれば、ポイントは選り取り見取りだろう。
まれに日並みのムラがあれど、大方は高釣果が期待できる。それが間瀬湖最大の魅力だ。数投でウキが動きだし序盤は好調。しかし寄りが厚くなるとカラツンが増えはじめ、場合によっては上ずりも発生し糸ズレアタリが多発。それを何とかしのぐと、その先に待っているのは入れパクパラダイス。腕達者の人なら束釣りも狙えるだろう。
間瀬湖のポイント
東・西ロープがあり、それぞれ舟は中央を背にした岸向きが原則。各所に振れ止めロープが交差しており、その両サイドが人気。なお東ロープでは桟橋とのお見合いを避けて、第六石垣および竹ヤブ前に着舟する人が目立つ。お見合いになったからといって絶対的な不利ではなく、たんに釣趣を求めて避けられている意味合いが強い。
田中園ボート桟橋(提供:週刊へらニュース編集部)田中園出舟で人気なのは、西ロープの第一・第二石垣前。一力舟着場前よりも上流側は、混雑時を除き狙う人は少ない。またロープが水面より上に露出している関係か、エン堤近くは東・西ロープともに着舟者はほとんどいない。
東・西とも二本ロープによる着舟。田中園では舳先側、クラッチ側ともにロープが舟に備え付けられているので、自前のロープなどを用意する必要はない。
釣り方とエサ
高水温期の現在は宙釣りがメイン。タナはチョウチン狙いが一般的で、竿は8~15尺。多くは10尺前後が使われる。
エサは両ダンゴまたはトロ掛けセットだが、近年のホタチョウブームの影響か、間瀬湖においてもこの釣りを取り入れている釣り人も多い。
1m強の減水(提供:週刊へらニュース編集部)傾向的に朝の早い時間帯はタナが高めで、日が昇るにしたがって下がることが多い。食い渋るのではなくタナが動くだけなので仮に両ダンゴで通すなら朝のうちは浅ダナで、アタリが減ったと見るやタナを徐々に下げていくと一日釣りきれるかもしれない。
ただし本当に食い渋ることもまれにあるので、その場合は一般的に狙わないタナ、たとえば竿18尺以上のチョウチンをやれば食い気のある魚の層を狙い撃ちできるかもしれない。なお厳寒期以外であっても本当に口を閉ざしてしまうこともあるので、念のためセットの準備はしておこう。
<週刊へらニュース編集部/TSURINEWS編>
間瀬湖
舟代:2900円。ライフジャケット必携。

