シーバス釣りをやっていると、たまに謎の何かが掛かって格闘の末にポロっと外れたり一直線に走って行って切られたりということがある。ありゃなんだったんだろうか?過去の経験と考察を交えながら解説していこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
コイ
特にバイブレーションプラグを巻いている時に掛かりやすい。ガツッと何かに掛かった感覚がしたかと思ったら猛烈なパワーで走り出す。大抵ウロコに引っかかっているので、やり取りしている途中でポロっと外れやすい。ルアーを回収した時に特大サイズのウロコが引っかかっていたらそれはコイだろう。たまに本気食いしにきて口周りに掛かっていることもある。
河川の中流域くらいからシーバスが狙える場所でコイも生活しているので、見かけることが多いだろう。
アカエイ、トビエイ
グニっと布にでも引っかけたか?という感触のあとギュイィーっと走り出したらそれはエイである可能性が高い。エイが引っかかると一瞬動かない時間があり、その後に走り出すのでわかりやすいかもしれない。浅いエリアで引っかかったアカエイはたびたび海底に張り付くので、急に動かなくなったり猛烈に走り出したりしたらそれは間違いなくアカエイだ。
トビエイが引っかかる場合は堤防や漁港で、というケースがほとんどだろう。アカエイと違ってひたすらに走りまくるので、ルアーの回収はかなり骨が折れる。
エイかな?と思った時はフッキングせずにおくと案外簡単に針がハズれたりする。アカエイは有名だが、トビエイも尾に毒があるので引き揚げた際は注意しよう。
ボラ
シーバスとは切っても切れない関係にあるのがボラだ。シーバスが居るところにはボラも大抵生息しており、そのままシーバスのエサになる。スレ掛かりしてくることが多いが、バチ抜けパターンの時などはバチルアーにボラが食いに来ることも多い。
シーバスの引きと比べて若干鈍い感じの引きをするが結構似ている。そんなに大きくなさそうなのにエラ洗いしない時はボラかもしれない。
クラゲ
グニーン……と重くなったかと思ったら急に重さが消える。何だ今のは……?と続けているとたびたび同じような現象が起こる。これは潮の重さの場合もあるがクラゲが単純に引っかかっていただけだろう。柔らかくすぐちぎれて外れてしまうので、その現象の原因は上がってこないのだが、フックにクラゲの触手が絡みついていないか確認した方が良いだろう。
本命シーバス
これまで上げてきたエイ、ボラ、コイなどとシーバスのアタリの違いは何だろうか。まず食ってきたか、引っかかったのかという違い。わかりやすいのはコン!っというルアーが吸い込まれた感触だ。
シーバスの捕食はルアーを周りの水ごと吸い込むので、引ったくられるような感じが合ったりガツっと抑え込まれるようなアタリ方をする。一瞬ではあるが、ルアーを吸い込まれたことによる、引っ張られる感覚だ。
エイやボラに引っかかった場合は引っかかっただけなのでルアーを吸い込まれた時のような引き込まれる感覚は無い。冬場なんかはボラの捕食とも区別のつかない様な弱弱しいアタリしか出ないこともあるが、シーバスをやり込んでいくうちにいまのはシーバスか?違うなにかか?くらいの区別がつくようになるだろう。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>