秋のLTシーバス。ライトタックルでシーバスを狙う。前回はアジングロッドで何とか50cmを1尾上げた。しかしそこまで別の魚に切られたり、根に巻かれてプラグをロストしたりと、ダメなところもあった。そこで今回はもう少し強いメバリングタックルでいく。結果、2尾と前回より良い釣果となった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
泉大津でルアー釣行
釣行日は10月26日。雨後、曇天の小潮。釣りにいく直前まで「どうしよう」と迷っていたが、釣れなければ釣れないでいいやと気持ちを切り替えて出発した。つい先日、今年はじめてのボウズをしてしまった分、そこまで気張る必要はない。連続キャッチ記録にこだわらない、これも一つの考え方だ。
泉大津の釣り場にエントリー。ここは非常に潮通しがいいので、到着時には満潮だったが、まだ海面はうねりを見せている。サーチベイトとして、ラパラの7cmを選択する。メバリングロッドには引き抵抗が強すぎるルアーだが、バスもシーバスもコイツを好きなのはご存じの通り。今回はもっとメバリングに寄せてサイズダウンした3cmのCDまで用意してきた。
ラパラにシーバスがヒット
堤防際を通していく。キャスティングではキワキワにコントロールして落としにくいので、足元にぼちゃんとルアーを落として自分が陸側を歩き、コースを作る、いわゆる「テクトロ」だ。なんともみみっちい釣りみたいではあるが、シーバスのように極端にストラクチャー付きの魚は、最初は絶対に足元を打ったほうが反応が早い。
ちょこちょことアタリが出る。感触からして、小さなキビレが混じりながら、たまにグイッとやってくるのはシーバスだろう。もしかしたらメバルもいるかもしれない。
ドドン!と強いバイトがきて、シーバスがヒットした。さすがのメバリングロッド、ノセ感はアジングロッドと比較にならない。所詮この時期には体力が落ちてくるチヌとは違って、さすがによく引くのはシーバスの、どうもデカいヤツ。引き方からして、「70cmあるかもな」と興奮する。地形をよく理解している大型らしく、何度も執拗に足元に潜ってラインを切りにきたが、時間をかけて体力を削っていくと、さすがに諦めて浮上してきた。
あれま。思ったよりも小さな、50cmだ。よく見てみると、上唇と、口の外(しかも目だ!ごめん)にフッキングしている。かかりどころが悪くて、こんな恐ろしい引きになったわけだ。
サヨリがつついてくる……
他にもいくつか、もう少しメバリングに寄せたシルエットの小さなルアーを通してみた。しかし、こいつを突いてくるのはサヨリばかり。今、大阪湾奥の全面にサヨリがわいている。シーバスもたぶんサヨリをメインベイトとしているのだろう。サヨリを模したプラグやワームで普通のシーバスゲームをしてみると、もっと良い釣果が出ると思う。
しかし、こいつが突いてくるばかりで釣れないフラストレーションといったら、ちょっとたまらないものがある。前回と今回、かなりアタリが出ているもう一つのバルサ製ルアーにチェンジして、ラスト一流ししよう。
ジョイントミノーにもヒット
最後に選んだラパラはジョイント型のオレンジカラー。かなりアピールが強い。気が付けば2時間近く釣っていて、さすがに水面も凪いできた。もうワンチャンス、あるかないか。
しかし、まったくアタリもしない。嘆く思いで天を見上げようとした瞬間!回収直前、足元20cm手前で飛び掛かってきた。オープンに逃げようとしながらエラ洗い2、3発。バシャバシャやられても、大丈夫、全然外れない。コイツはそこまで大きくないかな?引きを確かめながら、絶対にバラさないように慎重にやり取りし、タモ入れ。
うん、前のより少し大きい。50cmちょい。これはしっかりと口にフッキングしていて、わりとすんなり上がってきてくれた。そうそう、シーバスの50cm程度は、まだ「本物」とは言えない大きさで、そんなに引かない。いい掛かり方をしてくれたら、そこまで手こずる相手ではないのだ。それにしても古き良きラパラ、さすがに違う。これだけ差を見せられたら、またいろいろと種類が欲しくなってしまう。
今年はどうやら秋のシーバスが絶好調だ。本式のシーバスアングラーはもちろん、まだ浮いてこないメバル待ちのLTアングラーも、シーバスを狙ってみてはどうだろうか?
<井上海生/TSURINEWSライター>
泉大津