暖かい日が多くなり、春の訪れを体感できるようになってくるころにシーズンを迎えるバチ抜けシーバスゲーム。港湾部や河口部の比較的足場の良いポイントで楽しめることも魅力だと感じている。本紙の釣行記や釣具店の情報で、三河湾や名古屋港で釣果が出ているのを見たこともあり、2月28日の日没の時間から三河湾側の愛知県半田市の半田港周辺でシーバスを狙ってみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・高木孝)
半田港でルアーシーバス釣り
バチ抜けシーバスゲームは、バチと総称するイソメ類を捕食しているシーバスを狙うため、満潮からの下げ潮のタイミングを狙うのがセオリーだが、満潮潮止まり前の上げ潮が効いているタイミングでヒットすることも多い。
この日の潮汐は、午後8時に満潮を迎える大潮ということで、暗くなる午後6時30分から9時ごろまでで結果が出るだろうと予想。バチ抜けシーバスで実績のあるマニック95を中心に、ルアーをローテーションしていこうと考えてキャストを開始した。
水面にバチは確認できないが、沖の流れの中でバチを意識したシーバスが回遊していることに期待していると、ルアーが届く範囲内で潮目が発生。チャンス到来と潮目に向かってマニック95をキャストし水面をスローリトリープしていると、水面爆発でシーバスの反応を得た。
ジャンプを繰り返すシーバスらしい荒々しい引きを味わいながらランディングしたのは45cm。ロの中にはバチの姿は確認できなかったが、開始早々の狙い通りのキャッチはうれしい1匹となった。
回遊のタイミングで連続ヒットとなることも珍しくなくすぐキャストを再開したが、潮目が離れてしまったためか、反応がない。
満潮潮止まり前に連発
ここで飛距離が出るマニック115にルアーを交換して潮目を直撃すると、功を奏したのか狙い通りの反応を得た。残念ながらフッキングしなかったが、シーバスがいることは分かった。
同じポイントにキャストすると狙い通りヒット。1匹目は久しぶりのシーバスで引きを楽しむ余裕はなかったが、遠くでヒットしたシーバスの引きを楽しみながら同サイズをキャッチ。
その後もフッキングに至らないアタリもありながら、1匹を追加したところで満潮潮止まりを迎えた。
バチ抜けシーバス数釣り堪能
一番のチャンスと考えている満潮から下げ潮のタイミングを前に、3匹のシーバスをキャッチしたため爆釣になるだろうと期待したが、下げ潮のタイミングは忘れたころに反応がある程度で、9時までにかろうじて1匹を追加しただけ。自然相手の遊びは予想通りとはならないと、あらためて感じさせられた。
この日は頻発するアタリに悔しい声を出しながらも、30~45cmのシーバスを4匹キャッチ。数釣りが醍醐味でもあるバチ抜けシーバスゲームを十分に楽しむことができ、満足な釣行となった。
<週刊つりニュース中部版APC・高木孝/TSURINEWS編>
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