今シーズンの鹿児島・錦江(きんこう)湾の乗っ込みマダイは1月下旬から釣れだしたが、2月に入ってからはさらに型・数ともに上向き傾向で、船中50尾以上の釣果を出すことも珍しくない。2月14日、海晴丸は釣り人6人を乗せ姶良市重富漁港を出港し、一路湾口へ向かった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・中田清治)
海晴丸でマダイ釣り
ポイントの水深は65~80mの起伏のある砂地で、所々に岩礁が点在する大曽根(おおそね)にアンカーを下ろした。このエリアは産卵場所に乗っ込んでくるマダイの通過点のような所で、錦江湾でも有数の1級エリアだ。
まきエサ(コマセ)、つけエサともにオキアミボイルを使用し、10mの1本バリで釣りを開始する。船長の指示ダナ通りに海底から20mでまきエサをまくと、すぐにアタリがあり巻き始めると、マダイ独特の力強い三段引きをしながら海面に現れたのは桜色をした1.5kgほどのマダイ(桜鯛)。両隣も同時ヒットでレギュラーサイズのマダイを次々に上げていく。
桜鯛は群れで移動しているためこのタイミングに遅れをとらないよう、次々に仕掛けを入れるのがセオリー。続々と釣れるマダイに船内のムードは一気に高まった。
チョロ釣り組は良型を連発
潮下でチョロ釣りをしていた人も1流しごとにアタリがあり、テンビン吹き流し組よりひと回り大きな2~3kgの良型を連発させている。時間がたつにつれテンビン吹き流し組でも2~3kgの良型が交じるようになった。
納竿前に今までとは引きが違う大物がヒット!やり取りをしながら上げていくと、75cm5kgのマダイが上がった。結局、6人全員が2ケタ釣果で、トップは18尾。船中では75尾の大漁となり、全員の大型クーラーは満杯となった。
錦江湾の乗っ込みマダイの状況を船長に聞いてみると「今後はさらに大型が入ってきて、大きな群れで乗っ込んでくるため数もさらに望めるハズ……3月中盤がピークでは?」と言う。やっと序盤戦をすぎたばかりの錦江湾のマダイ釣り、3月にかけ本格的に最盛期を迎える。
<週刊つりニュース西部版APC・中田清治/TSURINEWS編>