大阪南港の釣り場は限られている。私が知る限りでは、4か所くらいだ。それも1か所は最近入れなくなったというし(※真偽不明です)、釣るならば、こっちはOKと思っていても実はNGで「コラ!」と叱られる前に、確認した方がいい。今回は南港の海の釣り可否の確認について、1つ例を挙げながら紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
グレーな釣り場は港湾局に確かめる
最初にする話でもないかもしれないが、私は以前、完全に釣りOKの南港の釣り場で釣っていて、見も知らないおじさんから、「オイ、立ち入り禁止やろ」と言って殴られたことがある。かなり気分が悪い思いがしたものだ。何も殴ることはない。その頃しばらく、釣り場に立っていて、なんとなーく私の釣りを見にくる人を、異様な警戒心を持って遠ざけるようになった。
まあそんな勘違いでの暴力や激しい注意はマレだろうが、たまに声掛けを受けることはある。たとえば、10年くらい前の二色浜の釣り場は、ちょっとでも仕掛けが漁港内に入るだけで「ごめんね、だめなんよ」と即座に言われたものだ。お互い悪い気持ちをしないためにも、グレーっぽい釣り場は確かめた方がいい。
大阪市内であれば、港湾局に確かめればわかる。電話番号は06-6615-7704で、フィッシングショーなどが開催されるATCホール内に事務所があるらしい。南港にはグレーな釣り場がちょこちょこあるので、公明正大に釣りをしたいなら確認すべしである。
南港のフェリーターミナル横はOKか
さて、では、実際に確認してみた話を紹介してみよう。最近、某釣り掲示板で話題になっている、大阪メトロ「フェリーターミナル駅」の北側の小さい港だ。ここは西側の1本堤防は釣り可能、と言われているが、「え?あそこ釣っちゃダメだろ?」という話も一部ある。
港湾局に聞いてみたら話が早い。「釣りはできるんですか?」電話してみると、以下のような答えだった。ちなみに一度切って、丁寧に調べてコールバックして教えてくれたので、確実なアンサーだと思う。
「フェリーターミナル横の港の西側の堤防は、立ち入り禁止とはなっていません。一般の方も入ることができます。釣りに関しては、大々的にできるとは言えませんが、少なくともこの港の他の場所は釣り禁止となっているようです」
なるほど、「大々的にできるとは言えない」とは、港内で釣る人たちが多いからというエクスキューズ混じりなのだろう。確かにここ、普通に釣ってる人多いもんなー。
おそらくルールとして「釣り禁止」であり、「立ち入り禁止」ではないので、注意する人がいないと放置されてしまうのだろう。「立ち入り禁止」は法的なシステムだ。私有地とか。ここに来たことがある人はよくご存じだろうが、本当に港のすぐ横に交番がある。お巡りさんが注意しに来ることもないのは、そういう意味だろう……ちょっとぶっちゃけすぎたけど。もちろん釣り禁止のところでも釣りはしてはいけない。
フェリーターミナル視察
実際に釣り視察に行ってみた。アジとキビレとメバルが釣れた。真横が河口で、相当真水の多いエリアだと思うのだが、メバルってここでも釣れるんだ……。
さて西側の奥の1本堤防、先端にはこんな看板がある。
令和2年の看板なので、古くない。取り替える必要はないということだろうから、釣り場でもこのルールとなる。
マナー順守で釣り場を守る
南港の釣り場がことごとく潰れてきたのは、釣り人のマナーが原因だと聞く。まあそうだろうなーと思うことしきり。フェリーターミナルにも、不法投棄のゴミの山ができている。実にイヤーな気持ちになるものだ。ただこの場に関しては、釣り人だけが悪いのではないとは思うが。
マナー順守で残り少ない南港の釣り場を守りたい。今回思いがけなく魚が釣れたので、私もちょこちょここの場に通おうと思う。釣り場の特性がわかれば、そのうち、電車アクセス可能な釣り場として紹介したい。
<井上海生/TSURINEWSライター>
大阪南港