テーマは「椎の木湖フライデーオープンに挑戦」。今号では34枚33.21kgで優勝した吉田の釣りを時系列で振り返ってみよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
時系列で振り返ろう
こまかいことをダラダラ書いても読者に飽きられてしまうので、今週はまず時系列(6時45分~14時)を確認し、次週でキーポイントとなった点を解説してみたい。
以下は大会開始から1時間ごと(最後だけは1時間15分)の釣果推移。表示順に追加枚数、追加重量、最大重量(1kg以下ノーカウント)、おもな変更点。
1時間目……4枚4.19kg。
2時間目……8枚8.42kg最大1310g。
3時間目……3枚2.76kg。竿を15→13.5尺に変更。
4時間目……6枚5.57kg最大1410g。
5時間目……2枚2.03kg。竿を12尺に変更。
6時間目……4枚3.96kg。
7時間目……7枚6.28kg。計34枚33.21kgで優勝。
これを見てどう思う?
「はい、幸い優勝できたので結果オーライではあるのですが、あらためて見ると3時間目と5時間目はヒドいですね。1時間エサを打って2~3枚なんて、あり得ないでしょう(苦笑)」
そうかと思うと2時間目と最後は7~8枚と出入りの激しい一日だったようだね。もし終始安定していたら、さらに好釣果を出せたんじゃない?
「そうかもしれませんが、安定してアタリが出るなら周囲でも好釣果が出ているはずです。何も自分だけってことはないでしょうし」
確かにそうだね。
カギになった時間帯は?
カギになった時間帯ってある?
「あえて言うなら、やはり2時間目ですね」
なるほど、時間最高釣果だったあのタイミングね。平均でも1枚1kg超えだったしね。
「はい。モーニングサービスをうまいこと捉えることができたぁって感じてます」
つまり波に乗れたと?
「はい。右隣の方が竿13尺チョウチンセットで好調な滑りだしだったので1時間目に少し迷ったのですが、竿替えせず15尺のまま粘ったのが功を奏したみたいです」
そう言えば隣の方に吉田も声をかけてたね。順調ですねって。あの時なぜ同じ13尺に替えなかったの?確か3枚くらい釣った時点で吉田はオデコだったはずだよね。
「はい。多少焦りはありましたが触りはあったので、このまま魚の寄りが厚くなればどうにかなるかとも思ってました」
正解だったね。
「ですが次の3時間目は大ゴケです」
3枚だもんね(苦笑)。
「何もそこまで強調しなくても……」
でもアタリはあったよね?
「アタっても乗らなかったりスレだったりでウキの動きのわりにカウントが伸びなかったですね」
キーポイントは竿替え
そこでしびれを切らして竿替えとなったんだ。でも正解だったんじゃない?当日最大重量もこの時間帯だったしね。
「はい。自分でもうまくいったなぁと思ってます。しかも記憶が正しければですが、あの時間帯は周囲が沈黙しているタイミングだったんですよね。だから余計にこれで少しは引き離せると感じました」
ところが、いい時間は短く5時間目は追釣2枚と当日最悪だった。
「はい。日中は食い渋りやすいとは言え、2枚はさすがに落ち込みました。やってはいけないことをやってしまったなぁって思ってます」
アタリがなかったの?
「いえ、3時間目ほど動きませんでしたが、それでもウキに動きはありました。しかし決めアタリが出なかったり、せっかくアタってもスレが多かったですね」
それで再び竿を短くして、少ないながらもラストスパートをかけたわけだね。であればやはりキーポイントは竿替えってことになるのかな?
「そうですね。魚のタナにいかに合わせるか。それが大きなカギだったと思います」
次回も「椎の木湖フライデーオープンに挑戦」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>