昨年の秋から冬にかけて、愛知県常滑市の大野海岸周辺ではアナゴがよく釣れた。それが今年3月くらいから、ハリに掛かるのはヒトデばかりになりアナゴが釣れなってしまい、3月18日はアナゴボウズだった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)
大野海岸でアナゴ釣り
今回は状況確認のため妻と12月9日、約8カ月間のブランクを経て釣行した。自宅を午後3時30分に出発してアオイソメを購入して大野海岸へと向かう。この日は年末が近いせいか、向かう途中ずっと混雑しており、現地着は午後6時となってしまった。
すでに真っ暗で、日中は12月だというのに17度ぐらいまで気温が上昇して、釣り場では14度。生温かい風を感じながら釣りの準備を始めた。昨年の同時期の大野海岸周辺は投げ釣りの釣り人が並ぶほどだったが、今回は私たちの他にもう1組。しかし気づいたら引き上げていた。
夜釣りだと真っ暗闇に向かってキャストするので、どこまで飛んだかが分からない。今までのカンを頼りにキャストしてから着水音の間隔で飛距離を予測した。
まずはカサゴがお目見え
サオは2本出して、妻は暗闇のなかでキャストするのは難しいので、私がキャストして魚が掛かったら気が付いた方が上げることにした。午後6時30分ぐらいに開始。下げ潮で水深が下がっていた。
私が水くみをしている間に、「引いてるよ」と妻が教えてくれたので上げてみるとゲストのカサゴが掛かっていた。その次もアタリがあり、これもカサゴ。その後はアタリはなく仕掛けを回収してみると、エサのアオイソメがかじられていた。
何か変化を与える必要があると考え、誘いをかけることとした、具体的には投入してからイトフケを取り、約1分間落ち着かせてからリールのハンドルを半回転回させ、再び約1分の間を与える。これを続けた。
待望のアナゴをキャッチ
すると、待っていた約1分間の間にサオ先にチョンチョンと反応が現れた。何か食ったらしい。リールを巻くと少し重い。上げると約8カ月ぶりのアナゴが掛かっていた。再びアナゴは戻ってきたようだ。
元々この場所はアナゴがいた場所なので、そのうち戻るだろうとは思っていたが、戻ってきたことが確認できてうれしかった。
ひとつのヒットパターンをつかんだので妻にも伝えると、妻もアナゴをキャッチ。この後は順調に釣果を伸ばし、ツ抜けを達成。11匹のアナゴをキャッチした。1匹は型が小さかったため、リリースして10匹をキープ。調査釣行だったが、ツ抜け達成でとても面白い釣行となった。
11匹ヒットで納竿
11匹目をキャッチしたのが午後10時ぐらい。まだまだ釣れそうな状況だったが、調査の目的を達成できたのでここで納竿とし、後片付けをして帰宅の途に就いた。
産業道路を経由して東海市→名古屋市内と至るが、11時ぐらいだと道路沿いのラーメン屋がまだ開いている。途中でラーメンを食べて帰ることにした。
夜釣りで冷えた体に温かいラーメンが染みる。帰宅後は魚の下ごしらえをして、冷蔵庫に保管。翌日に天ぷらにして、天丼の具材にした。とにかくアナゴがまた釣れるようになってうれしい。これで冬の釣りも楽しみになった。
<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>
大野海岸
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年1月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。