7月の前半は豪雨と長く続いたシケの影響で出船できない日が多かったが、後半からは一転。連日のナギ続きで昼のジギング便をメインに夜は夜焚きイカメタルと昼夜問わずフル稼働していた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)
ヒラマサは個人差がある
今年の夏マサ初陣はぼちぼちな釣果だったヒラマサだったが、中旬以降の出船では苦戦する日も多かった。釣れないわけではないが、同じポイントで連発することは少なく拾い釣りをしていくといった展開で、釣果も個人差が目立っていた。どうやら高水温が影響し、ヒラマサの行動範囲も水温が安定している底付近に限定されがちで、あまり積極的にベイトを追いかけないといった状況で、メインベイトはアジ。いくつかあるパターンの中でもアジパターンは特に攻略が難しく、釣れる人と釣れない人がはっきりと分かれることが多い。
事実、7月22日と23日の両日は県外からの6人グループのチャーター出船だったが、2日間通してのヒット数は24尾。そのうち21尾が3人で稼いだ数字で、残りの3人は2日間で1ヒットずつのみ。ちなみに釣れていた3人は同じジグ・ロッド・リールを使用していた。つまりアジパターンのヒラマサはそれだけ偏食傾向が強くなり、その後の出船でもパターンに上手くアジャストできた人は一日の中で4~5尾ヒットを稼ぐことができていたが、アジャストできなかった人はノーバイトという結果も少なくなかった。
今後も高水温が続き季節は、ヒラマサにとってアジ以上に魅力のあるベイトがメインにならない限り、しばらく同パターンが続くと予想される。アジパターンの攻略は少々クセが強いので、なかなか難しい部分もあるが、乗船いただいた際はしっかりと説明・アドバイスをしていくので、気になる方はぜひ気軽に質問してほしい。
ケンサキイカは好調をキープ
ヒラマサ同様、7月前半は出船機会が少なかったが、中旬以降は体力と相談しながら定期的に夜焚きイカメタルにも出船していた。明るい時間帯から釣れたり、明るい時間帯はまったくアタたらず、暗くなってから釣れだすなど、釣れ方のバラつきは少々あったが、どの日も最終的にはよく釣れてくれて夏の風物詩を楽しむことができた。
近海でのケンサキイカのシーズンは例年でいえば8月中旬ぐらいまで。残されたシーズンはわずかだが、シーズン最後も楽しんでいきたい。
博多湾タチウオも好釣果続く
7月はジギングの予約に偏っていたので出船機会は例年と比べると少なかったが、湾内タチウオも好調をキープ。他船の釣果を見るとよく釣れている日も目立ち、7月31日・8月1日と湾内タチウオを楽しんだが、どちらも楽しむことができた。
タチウオも今月いっぱいまでがシーズンのめど。今からの時期は気温も高く、一日の釣りはかなりの体力も必要とするので、短時間で楽しめるタチウオもおすすめだ。
<週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥/TSURINEWS編>
エル・クルーズ
博多湾シーバスゲーム~タチウオ、近海ジギング・SLJなどバリエーション豊富なルアー船。釣り方レクチャーも的確で丁寧です。