外房片貝沖では、7月から待望のヒラメ釣りが部分解禁を迎えた。7月は堀川根など北部海域、そして9月からの片貝沖漁礁が前倒しで8月から解禁となる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 坂本康年)
増栄丸でヒラメ釣り
7月23日(日)、釣友3人と同港の増栄丸に釣行。数は今ひとつだったが、良型交じりでそれなりの釣果が上がり、今後のトップシーズンに向けて確かな手応えを感じとることができた。
4時少し前、熱田正二船長の操船で出港。ベタナギの海上をポイントへ急ぐ。到着後、エサのイワシが配られて開始。水深は32m。漁礁周りなので根掛かり注意が出る。「はい、どうぞ」の合図が出ると、すぐに右舷胴の間と左舷トモでヒット。ともに2kg級の良型だった。
朝イチからゴールデンタイム突入かと思われたが、その後はしばらく沈黙。それでも、開始40分で私の竿が曲がる。上がってきたのは1kg級。
6時すぎに37m、40m、42mと転戦。7時ごろに左舷トモ、その5分後に右舷胴の間で、それぞれ2尾目が上がる。
左舷トモの須藤文男さん(足立区)は、ヒラメ、ハナダイ、イサキ狙いで、同宿オンリーで通う常連。当日も3尾ゲットしてご機嫌だった。
2kg級本命続々浮上
私と同行の右舷胴の間の藤田洋さん(品川区)、トモの大内隆彦さん(横浜市)は、東京湾のコマセマダイ釣り仲間。たまにはヒラメ、ということで結集。マダイの腕が確かなら、ヒラメも同様らしく、藤田さんは2kg級2尾。大内さんは前半苦戦も、後半立て直して2尾ゲットした。
7時すぎに2尾目を上げた私は、8時すぎに3尾目、その20分後に4尾目がくる。サイズアップを期待したが、上がってきたのはともに1kg級だった。
左舷胴の間の久保治男さん(富里市)は、今の船長のお兄さんが舵をとっていたころから通っている常連。ソフトな物腰で、期待に応えてくれる船長のファンだという。
後半は、風がなく鏡のようなベタナギ。潮も流れず、ナギ倒れの感があったが、終了5分前、オモリ着底と同時に一気に竿が突き刺さるアタリ。元気いっぱいの引きを見せて上がってきたのは2kg級。同時に大内さんもアタって2尾目。
最終釣果
最終釣果は、全員が複数尾ゲットの2~5尾。今年は解禁以来、今ひとつパッとしなかったようだが、オデコなしでソゲも1、2尾。あとは1~2kg級と、まずまずの結果となった。
冬場と違い、軽装で望める夏ビラメは、初心者の入門に絶好のチャンス。活性が高く、向こうアワセで一撃ということもしばしば。釣りやすい今からさまざまなアタリを経験して、冬場のトップシーズンに備えてほしい。
<週刊つりニュース関東版 坂本康年/TSURINEWS編>