大阪湾奥5月21日のライトゲーム。この日は夕刻からアタリが止まるまで、1時間半ほど今季初のアジングで2尾の釣果を得た。その後潮止まりを迎え、そのタイミングで釣り物をメバルにチェンジ。アジングロッド流用で好調のメバルを多数得た釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
アジング不発でメバル釣りへ
この日のメインの釣り物としていたのは、アジである。アジングロッドの6.4ftを持っていって、マヅメから日没後1時間まではアジングに集中した。結果は2尾と渋かったが、今季初アジというわけで、多少の感触は残った。新月大潮周りである。せっかくならば、この絶好の条件でメバルも見てみたい。
ということでロッドはそのまま、スプールをエステルからPEのものへと換装して釣りを続行する。このシステムならば多魚種釣りが楽しめるので、スプールの複数持ちを私は以前から推奨している。海の条件が良ければ、実質2回分の釣りができるようなものだ。
ここ最近の大阪湾奥のメバルはプラグにがんがん飛びついてくるので、この日もほとんどプラグオンリーとした。
潮止まりスタートで渋い
20時頃からスタートする。先日までは本当に入れ食い状態だったので、この日も楽観していたが、思いがけずなかなかアタリが出ない時間が続いた。タイドグラフをチェックしてみると、道理で、満潮の潮止まりだ。どこを打ってもダメなので、コーヒーブレイクする。最近海を見ながら、あるいは釣りの道すがらの駅で缶コーヒーの味が本当にうまい……。
ちょっとうろうろして、周りのシーバスアングラーの姿を確認する。この日は単独で釣りにきている女性のシーバスアングラーが二人いた。私は未だ頭が古いのか釣りは基本的に男の世界だと思っているので、釣り場で女性を見かけるといつも「おっ」と嬉しく思う。それもシーバというカッコいい釣りで、だ。バチ抜けを意識しているらしく、どれも投げているルアーは表層のI字系だった。新月の暗い海でバチ抜けは難しいと思うのだが。
リスタートで時合い突入
休憩後、自分の釣りを再開する。そこから怒涛の時合いに突入した。一尾釣れてから、明らかに水面直下の雰囲気がかわり、そこかしこでライズ音が響き渡る。メバルが目覚めた!
最初はワームで、そのあとは高活性すぎて、口には入るが釣りきれないアタリが出てきたので、プラグにチェンジした。ほとんど同じ35mm~50mmのルアーで連発してくる。サイズも25cmから28cm弱くらいと良型。キワでもオープンでも出る。あっという間に10尾は釣って、それからも釣れ続けた。
メバルの強引を堪能
パターンも何もなく、ともかく物量感のあるものに食ってくる。たまにチヌかとさえ思う強い引きもあるが、口元のかかりどころで水圧をもろに受けた大きなメバルだ。いやあ、しかしメバルはよく引く。同サイズくらいのシーバスやチヌよりずっと引く。いい魚である。
貧果のアジを覆す豊漁
翌日の予定を考えてその後もう少し釣って納竿とした。「そろそろかな」と思うようなタイミングでアタリの出方も若干遠くなったので、魚の方でも、私の放るプラグに飽きてしまったということなのだろう。合計は15尾くらいだろうか。さすがに抜群の条件の海だった。
この日はアジングがなんとも微妙な具合だったので、こうして本命の後の釣り物が十分すぎるほど反応してくれて嬉しい。貧果のアジのことは吹き飛ぶほど爽快なメバリングだった。エステルラインでは釣りきれないサイズもいたので、スプールを2つ持ってきた自分の思惑も的中。アジはともかく、こうして「プラン通りにいってくれた」という気持ちよさも笑みがこぼれるような喜びだ。しばらくはアジ・メバルの二刀流で釣り倒していきたい。
<井上海生/TSURINEWSライター>
大阪湾奥