冬本番を迎え、令和4年も終盤となった12月23日に自家養殖の魚がおいしいと評判の三重県・紀北町引本浦の海上釣り堀・貞丸へ釣行してきた。悪天候に見舞われたが、狙いのマハタにワラサ6匹、マダイ7匹の14匹をキャッチした釣行の模様をお届けする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・桑原一幸)
貞丸でマハタ狙い
貞丸のマダイはとてもおいしいと評判だが、マダイと並ぶ人気魚種であるマハタも、この時期は鍋にすると最高で非常に人気がある。1匹は釣って帰りたいところだ。
しかし、当日の天候はこの冬一番の強烈な寒波襲来により強風&雪予報。期待と不安のなか、受付を済ませて渡船に乗り込んだ。今回は乗合での釣行。釣友と私と合わせて4人での釣りとなった。
イケスに渡ると風は思ったほど強くないが、イケスの足場には氷が張っており危険な状況だ。まずは海水をくみ上げて、足場の氷を溶かしてから準備をして釣り開始となった。
1匹目の青物はバラシ……
最初はマダイ狙いからスタート。イケスの中央付近からコーナーまで丁寧に狙ってみるが、さっぱり反応がない。あまりにも反応がないので、マダイ狙いをいったんやめて、青物の反応を見てみることにした。
冷凍イワシをセットし底から誘い上げてくると、多くの青物が浮いてきた。しつこく誘うと1匹が口を使いヒット。
しっかとアワセを入れてやり取り開始……と思った矢先に、フッと重さがなくなりバラしてしまった。しっかりと食わせたのになーと思いながら仕掛けを確認すると、クッションゴムが傷んでいたのか、途中から切れてしまっていた。
マダイ放流後に連続ヒット
気を取り直して新品のクッションゴムをセットし、再び青物を狙ってみる。するとしばらくして狙い通り青物がヒット。まずはこの日1匹目となるワラサを無事に釣り上げたところで、マダイの放流となった。
放流後は活性が上がり、数匹のマダイを連続で釣ることができたが、しばらくすると反応がピタリと止まってしまった。そこで、再び青物を狙うとすぐにヒット。どうやらかなり在庫が残っているようで、ここからも青物の好反応が続く。
狙い通りマハタも手中
カツオの切り身でワラサを連続ヒットさせていると、青物の放流の時間となった。この放流でさらに活性が上がり、イケス全体でまた数匹の青物が上がった。ほとんどがワラサだったが、釣友は見事カンパチもキャッチしていた。
ここで銀平(ウグイ)を投入すると、仕掛けが底付近に入った瞬間に大きなアタリでヒット。青物とは引きが違うことからマハタがヒットしたと判断し、いつも以上に丁寧にやり取りを行う。無事にタモに収まったのは、予想通りのマハタでしてやったりだ。
コーナー丁寧に攻めマダイ追加
この後、コーナー付近を中心に丁寧にマダイを狙うと、反応が良いとは言えない状況ではあったが、数匹のマダイを追加することができた。この調子で釣果を伸ばしていきたいところだったが、ここから予報通り風と雪が強くなってきた。
イケスの中までウネリが入り、冷たい風と雪が真横から吹きつけてくる。釣りにはかなり厳しい状況だ。ここで残り時間が1時間になった。