吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ダブルは狙ってこそ価値がある#4】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ダブルは狙ってこそ価値がある#4】

マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第17回「ダブルは狙ってこそ価値がある」第17回はダブルは狙ってこそ価値があるの最終章。結局のところダブル狙いのコツって?それともダブルなんか狙うな、かな?

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

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ヘラブナ釣り 淡水の釣り

ハリス段差とタナ

前回までの反省会でダブルを狙うなら底釣り、しかもハリス段差は狭めがいいという結論を導きだしたよね。そこで気になるのが実釣時のハリス段差だけど、何cmだったっけ?

吉田康雄

「45-53cmで8cm段差でした」

 

それってどうなの?広いの狭いの?

吉田康雄

「バランスの底釣りでは5~10cm段差が定番と言われていますから、中間的な値でしょうか。ただ自分的には狭いほうだと思います」

 

それはダブル狙いだったからだよね?

吉田康雄

「もちろんです。それに朝からやっていた感じでウキの動きはさほど悪くありませんでしたから、ならば広げる必要もないかなって感じでした」

 

それでもダブルはなかなか出なかった。ならば、どうしてもっと段差を詰めなかったの?89枚も釣った時合いなのだから、段差を詰めればあるいは違う世界があったかもしれないのに。

吉田康雄

「そうなんですよね」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ダブルは狙ってこそ価値がある#4】ハリス段差(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

あとタナはどう?逆カケアガリの底だから正確なタナなんて出ないのは当然なんだけど、どうせならもっとズラしてみたらどうかなって思ったんだけど?

吉田康雄

「大ベタですか?」

 

そう。記者が見ていて思ったのは、タナはヒット率を上げる方向にしか見えなかったんだよね。まあ、それが普通だから当然と言えば当然なんだけど。

吉田康雄

「確かにそれは言えます。でもズラし過ぎると今度はスレる要因にもなりますよ」

 

だよね。でもそれはやってみなければ分からない。ヒット率を上げるより、むしろアタリを殺してアワせられない方向にあえてしむける。そして食い上げだけを待っていれば、あるいはダブルが増えたかもしれないよ。

吉田康雄

「うーん……そこまでは考えが回らなかったですね。でもそんなにうまくいくでしょうか?」

 

結局のところコツは?

だからやってみての話だって言ったでしょ。前回で登場した山田さんの釣りは、まさにそっちの方向だしね。

吉田康雄

「なるほど。太めのパイプトップに大ベタでしたよね」

 

そうなんだよ。それで食い上げだけを狙う。するとダブルが連発する。まあ相手が新ベラだからってこともあるんだろうけどね。

吉田康雄

「なるほど、魚の活性をうまく利用した釣りとも言えますね」

 

そうなんだよ。でもね、一見すると魚任せのような釣りに見えるけど、実際はヒット率を上げるのと同じように効率を求めた結果なんだよね。

若いもんに体力ではかなわない。だったら一振りで2枚釣れば肩を並べられるってね。

吉田康雄

「うーん……ボクにはマネできません」

 

マネなんかしなくっていいよ。まだ若いんだから(笑)。でもね、世の中にはそういう釣りをする人もいるってことなんだよ。

吉田康雄

「勉強になります!」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【ダブルは狙ってこそ価値がある#4】三和新池で上がった1枚(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

まあでも、今回の取材で分かったのは、ダブルを狙うなら……。

(1)新ベラ放流のタイミング

(2)大型は狙わず、あえて小ベラがたくさんいるエリア

(3)底釣り

この3点ってところかな?

吉田康雄

「ですね。普通に釣っていてもダブルが何回か交じってくる。であればあえてダブル狙いをするのも面白い。そういうことではないでしょうか」

 

まあ、あとは最初からダブル狙いなんかするな。魚にヤル気があれば、自然と2つ食ってくるんだから(笑)。

次回からは「ヤグラ+1品目!」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
三和新池
この記事は『週刊へらニュース』2022年12月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。