食べて美味しい魚の中で、特に低コストでの釣行が可能なハゼ釣り。今回は東京周辺の釣り場紹介も含めて、コスト削減術を書いてみようと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
東京周辺のハゼ釣り
初心者からベテランまで、簡単で安価な道具仕立てで釣りができ、かつ食べて美味しい魚の代表的な存在であるハゼ。船やボート、桟橋から狙うことで、簡単に魚を釣ることが可能なのですが、ポイントによっては、お金がかからない「陸っぱり釣り」でも、それに負けない簡単に釣ることも可能。
特に東京周辺の川(運河)の周辺は、遊歩道が整備され、それに合わせて公衆トイレも至る所に設置され、コンビニが「これでもかっ」っていう位あり、網の目のように張り巡っている地下鉄の駅も近くにあったり、完全にスルーしていますがバスも通っていたり。昭和から平成、令和と時代が移りかわっていくにつれ、急速に釣り場の環境がよくなっていきました。
残念ながら、これとは逆に魚は年々減ってきている印象だったのですが、2022年は好転し、好調を維持したまま終了。来年以降も期待は膨らみます。
そんな東京周辺のハゼ釣り、私のお気に入りの「陸っぱり釣り場」3か所を紹介します。
道具類
釣り場紹介の前に、道具類を整理。東京近辺のハゼ釣り、コストを抑えるためには電車釣行が基本になります。というワケで、荷物はできるだけコンパクトに。
そしてエサについては、イソメやゴカイよりも、これらと食いがほとんどかわらない「ホタテの貝柱」がおすすめ。「食品ロス」が問題になっている昨今、釣りエサも然り。一部の釣具店ではイソメ10g単位で売ってくれるお店もありますが、大抵は最低30gもしくは50g。ハゼ釣りでは型のいい落ちハゼ狙いではない限り、50gなんてまず一日で使いきることはありません。
しかし、ホタテなら小型で2個、大きめなら1個で50匹以上釣ることができるので、それに合わせて小分けにし、残りは冷凍保存しておけば無駄は最小限で済みます。「(ハゼにとっての)食品ロス」そして「コスト削減」、双方にメリットがあるエサといえるでしょう。
また、ホタテは「ボイル」と「生」がありますが、筆者は基本、やや割安で比較的エサ持ちの良い「ボイル」を使用し、小さいデキハゼ狙い時のみ、米粒大へのカットがやりやすい「生」を使用しています。また、桜エビも冷凍保存が可能で、同じくロスが出にくいエサなのですが、フグやチンチン(クロダイの子供)が食ってくる確率が高いような気がするので筆者は使っていません。
北十間川(スカイツリー前)
駅から近く、コンビニもすぐ近くにあるどころか、飲食店や観光スポットも乱立、といっていい位、レジャースポットが周りにあふれている釣り場。橋の下でも釣りができることから、雨の日でも快適に釣りができるポイント。
潮の影響を受けないので、潮見表を調べず自分のペースでの釣行ができるので、グルメ目的等、「何かのついで」に最適。川幅狭く、短い竿でのウキ釣りで十分なのですが、船が通る際に水門が開くと一時的に流れが速くなるので、重めのオモリ(2号程度)のミャク釣り仕掛けも準備しておくと尚可。手すりもあるので、子供連れでも安心。
北十間川
佃掘&月島川
「意気な深川、いなせな神田」の中間付近に位置する、江戸前ハゼ釣り場。佃掘、月島川ともに駅から近く、コンビニも公衆トイレも近くにある、とても便利な所です。特に佃掘はハゼ釣り場として有名で、シーズン中は地元や遠方からのハゼ釣り師で賑わう、東京屈指の陸っぱりのポイント。1m位の手すりも設置されているので、安全な点も◎。
また、佃掘よりやや南にある、勝どき駅近くの月島川も隠れたハゼ釣りスポット。ダボハゼが多い点がややマイナスなのですが、その分休日でも空いていることが多いので、筆者としてはのんびりできる釣り場ということで気に入っています。
佃堀
京浜運河(しおじ磯)
公園内(大井ふ頭中央海浜公園)の釣り場ということで、都内としては珍しい位、広々とした釣り場。コンビニは近くにないものの、公園内ということで釣り場近くにトイレと自動販売機があり、東京モノレールの大井競馬場駅から歩いて5~6分程度ということで、利便性も問題ナシ。唯一の問題点は、人工ではあるものの、その名の通り「磯」であるため、根掛りが多い点。予備のハリスは多めに。
しおじ磯