大阪湾奥のアジングがスタートしている。大きさはアンダー10くらい。まだ豆アジともいえないレベルだが、ここ数年この時期の回遊がなかったことを思えば幸先はよい。水温24℃前後と比較的高いところからの開幕。反応もよかった中潮回りの釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
釣行日は10月15日。二日前に風予報とタイドグラフを見て、中潮の上げきりが夕マヅメに絡むことと、風もほとんどなしというナイスな条件が整っていることを確認した。これは釣りにいくしかない。早く夕方にならんかと、朝は銭湯に行ったり本を読んだり昼寝して過ごした。
そわそわしながら少し早めに釣り場に到着。しかし、ああ、なんという強風か。久々に風予報に裏切られた。アゲインストで4m。ライトライン、軽量リグではしんどい。しかもこの時期の北風。一応上着を持ってきたが、夜になってからはそれでも寒かった。やはり風予報は前日まで確実に見た方がいいのだ。
フォローで風を受けて釣る
アジングでの風の受け方は、アングラーによって感覚が異なるようだ。私は、アゲインストで受けるのが大の苦手。フォローで受ける方がよほどやりやすい。微風でもなるべく正面から風を受けたくない。ただイトを弛ませてはいけないというアジングのセオリーからいえば、自動的にラインテンションが張るアゲインストの方が実はいいらしい。
しかし、アジのメインベイトであるプランクトンは風に押されて流されていくので、フォローで受けることにも意味はある。つまり風の先にアジがいるのだから、風向きの先にフォローでリグを通して釣る方がいいんじゃないだろうか。そんな考えもあり、北風フォローにつけながら、1.5g級のリグで釣っていく。まずは20mくらいキャストしたところでサバ。
そのあと、さすがにマヅメで、1.5g級のリグの大キャストでアジも食ってきたが、抜き上げで風に煽られてぽろり連発。こういうのもあるのだ、風の日は。
極小リグで拾い釣り
時合いの反応が止まってからは、風に耐えながら辛抱強く1g級の極小リグで釣っていく。足元、足元ちょい先、その先。レンジを少しずつ刻んで、深い場所でほとんど特定。水深5mくらいの海に、1gで15カウントくらい入れたところだ。ボトム上。
しかし高さのある場所での足元の極小アジは、もうこんなに釣りにくいものはない。プランクトンパターンなのは明確だが、レンジにワームを漂わせる釣り方も、何度もやっていくうちにスレていく。ヘッドウェイトを軽くするとラインがふけてレンジが入らない。1gでしか釣れないが、1gでは釣れなくなってしまった。
巻きの釣りなども織り交ぜ、なんとか数尾追加。この時点で確か数は9尾だった。