皆さん食べきれなかった煮付けはどうしていますか?せっかくなら味変してみてはいかがでしょう?今回は余りもののアレンジレシピ「アカハタの焼きじめ」を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
焼きじめとは?
焼きじめとは、余った魚の煮付けを焼く調理法のこと。広島県の郷土料理、「はぶて焼き」に近い。以前は日本料理の店なら、普通に出ていたが、最近は少なくなった。ちなみにこの「はぶて焼き」。省手焼きと書き、「手間を省く」。また、煮付けを焼くと皮目が膨れて人が怒ったように見えることから、「怒り焼き」「ふくれ焼き」とも言うそうだ。
アカハタの持ち帰り方
釣れたアカハタはナイフなどを使って絞め、しっかり血抜きをする。あとは氷の効いたクーラーに入れて持ち帰れば鮮度が保てる。
下処理
持ち帰ったアカハタは、たわしを使って滑りを取る。アカハタなどの根魚は滑りが多いので、しっかり洗ってほしい。あとは頭とワタを取り、血合の部分も取っておこう。
2枚おろし
下処理を済ませたら、ウロコを剥いで2枚におろす。中骨のないほう(半身)は刺し身などに使い、骨があるほうを使用する。
煮付け
2枚におろしたあとは、煮付けにする。割り下(タレ)は次の通り。濃い口しょう油1、みりん1、砂糖0.5。
グリルで焼く
今回は余りものレシピ。調理した当日は普通に煮付けとしていただき、翌日以降の余った分を焼きじめにする。方法は至ってシンプル。魚を網にのせ、タレをかけてグリルで焼くだけ。タレは煮凝り(にこごり)になっているので、「かける」と言うよりも「のせる」感じになるはずだ。食べごろサインは皮目に、ほんのり焦げ目が付くころ。熱々の状態から箸を付けると、口いっぱいに香ばしさが広がる。
保存方法
最後は保存する方法。その際は煮付けの状態で、冷凍しておくといい。食べるときはそのままグリル(網)にのせ、凍ったまま焼き上げる。焦げやすいので、遠火・弱火でじっくりと。
<松田正記/TSURINEWSライター>