5月15日、清水港の日の出埠頭で定期的に行われている釣り場開放事業に筆者も久しぶりに参加してみることに。普段はソーラス条約で立ち入りが制限されている日の出埠頭の一部を釣り人向けに解放する事業で、隠れた人気釣りイベントにもなっています。いつもは頑丈なフェンスで囲まれている場所で釣りができる貴重な機会です。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
日の出埠頭釣り場開放事業
開場時間は8時ですが30分前にはすでに時間を待つ釣り人の姿がありました。参加者にはファミリーやグループで訪れた方々も多く、やはり人気のイベントであることを実感させられます。
感染症対策も実施
入場前には検温と消毒を実施しウイルスの感染対策をすると同時にライフジャケットの着用もアナウンスされます。解放エリアに入場する際には着用が義務付けられており、所持していなくても受付で貸出ししてくれるので安心です。
初心者フォローも
また、初心者やファミリー向けに運営スタッフが釣り方の指南をしてくれるだけでなく、レンタルタックルの貸出しや食事が購入できるキッチンカーの設置もしています。
フカセ釣りでクロダイを狙う
解放エリアの岸壁は10万tを超える大型船舶も係留可能な構造で、水深も足元から12mと深いのが特徴です。また、付近に河口があるので二枚潮も発生しやすく、筆者の得意なフカセ釣りでは攻めにくい要素が盛りだくさん。
しかし、今回は腕試しも兼ねてフカセ釣りでクロダイと真っ向勝負をすることにしました。果たして結果は如何に……。
魚影に期待
フカセ釣りでは狙いにくいのは事実ですが、もちろんこの場所にはメリットもあります。普段は釣り人を含めて立ち入りができないので、魚のストックは豊富です。岸壁の下が空洞になっているので魚の住処はたくさん。人的プレッシャーも少ないので近くに魚が居ればチャンスは十分にあります。
使用タックル
ロッド:メガディスAGS1.25-53
リール:インパルト2500LBD-SH
ウキ:5B ※ウキ止めあり
ミチイト:Bluemodel1.75号(ナイロン)
ハリス:LEVEL1.75(フロロカーボン)2ヒロ半 ※中央部にG2オモリを装着
ハリ:グレ7号
当日の状況と仕掛け
前日まで雨が降った影響で河川から流れてきた水が表層に溜まっている様子。水潮になると二枚潮が発生して表層の潮が滑りとても厄介です。10mを超える水深の攻略と二枚潮対策に重めの仕掛けを使用して確実にタナまで届けます。
また、ウキ止めの位置は9m付近にセット。仕掛けが馴染むとハリスに打ったG2オモリの負荷でゆっくりとウキが沈む設定です。
まきエサに一工夫
仕掛けだけでなくまきエサにも一工夫。深場までエサを届けるために重みをつける砂を混ぜています。エサをまくペースも普段より多めを意識し、まずは釣り座周辺にクロダイを寄せることを優先しました。
釣り開始からしばらくはエサ取りの反応すらも少なく潮の流れもフラフラと安定しません。急に潮が速くなったかと思いきやすぐに止まってしまうなど苦戦を強いられていました。
11時ごろになるとようやく潮が安定して流れ始め釣れそうな予感が漂います。
42cmクロダイ登場
仕掛けを張った瞬間、いつの間にか居食いしていたようで突然のヒット。予想外の釣れ方ではありましたが42cmの綺麗な本命をキャッチして一安心です。
同じタイミングで離れた場所でサオを出していた知り合いにもクロダイがヒットしましたが惜しくもハリ外れ。どうやら時合いがやってきたようです。