春先の今が旬の生メカブと生ギバサの調理方法をご紹介します。健康食材としても注目の海藻を美味しく食べて体調を整えてみませんか?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
メカブとギバサ
メカブとギバサはどちらも海藻ですが、単なる食材としてだけではなく、健康や美容にもよい食品としても注目されている海藻です。詳しい説明は専門家にお譲りしたいと思いますので割愛いたします。
メカブのほうは全国的に普及しており、パック詰めの商品はいつでも手軽に手に入れることができます。ギバサも最近人気が出て来た海藻で、地方によってはギンバソウとかアカモクなどとも呼ばれています。ギバサはまだメカブほどメジャーではありませんが、パック詰め商品を陳列している鮮魚店やスーパーなどもあります。
地域としては、おもに東日本側で消費されていますが、中部国際空港建設後空港周辺の海域で収穫量が増え、東海地区での流通量も増えたという話も耳にします。
春先は海藻の季節
おもにパック詰め商品として目にすることの多いメカブとギバサですが、旬の春先には鮮魚店やスーパーの店頭に生のモノが並ぶことがあります。その売り場での姿は、湯通しされたパック詰め商品とは異なり、濃い茶色で特異な形状をしているため、見かけてもそれがメカブだと気づかない人もいるのではないかと思います。
ギバサも同様に茶色い葉っぱのようなものがザルの上に山盛りになって売られていたりするので、知らなければスルーしてしまうと思いますが、海藻好きの筆者はこれらが店頭に並ぶ時期を待ちわびており、生メカブと生ギバサが出始めると春の訪れを実感するくらいです。
この生のメカブと生のギバサはパック詰め商品とはレベル違いの風味を味わうことができますので、もし見かけたらぜひ一度お買い求めいただき試してみていただきたいと思います。
調理方法
調理方法はカンタンです。ひと言でいうと生メカブも生ギバサもどちらも同じでサッと湯がいて包丁でたたいて細かくするだけです。カンタンそうでしょ。
もう少し詳しく各工程を解説いたします。
1. 湯がく
適当な大きさの鍋にお湯を沸かし、生メカブか生ギバサを湯がきます。ギバサはほんの一瞬でOKです。茶色が緑色にかわったらすぐにザルに移し、しばらく放置して水気を切り冷まします。
メカブの場合は太い茎の部分の色がしっかり緑色にかわるまで何十秒か待って、ギバサと同じようにザルなどに取って水気を切り冷まします。
メカブもギバサも自然に放置して冷まします。水をかけると水っぽくなり風味を損なうのでNGです。
2. 包丁で細かくたたく
包丁でたたいて細かくします。ギバサの場合は平面的な形状ですのでラクにたたくことができます。あれば出刃包丁など重さのある包丁を使用したほうが効率よくたたくことができます。筆者は両手に包丁を持ち二刀流でたたいています。
ギバサは粘りがあるものもあればまったくないものもあります。好みもあると思いますが、筆者はどちらの食感も好みです。
メカブはヌメリがあるうえに、茎があり立体的な形状をしているため、細かくたたくのに少し手間がかかります。筆者の場合は茎にフォークを刺して片手で固定しながら、もう片手に包丁を持ち、まず葉っぱ状のビラビラの部分を細かくたたいています。残った茎の部分も可食部ですので、あとから茎の部分もフォークで押さえながら細かく刻んでいきます。
どのくらい細かく刻むかはメカブもギバサも好みの大きさでかまいません。筆者はあまり細かくしすぎず食感を楽しめるくらいの大きさを意識しています。フードプロセッサをご使用になる場合は細かく刻みすぎないように注意しましょう。