キスはこの時期、海水温を考えると和歌山だと御坊以南が狙いやすいと思う。さらに確実に釣果を見たいのであれば、水深のある港内や岩礁周辺の砂泥底をマークする方が堅い。そんなわけで、比較的日並みのいい日を選んで印南港で軽く試し釣りしてみた。そのときの釣況を報告する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)
印南港で投げキス釣り
1月29日、季節風が少し緩くなったのを見計らって、印南港に釣行。午後から夕方の時合いを狙って港内の一番奥(船溜まりに近い方)の波止に入る。
サオはスカイキャスターの30号、ミチイトはPEライン0.6号+PE力糸、オモリはスピードデルナ―天秤の27号、仕掛けはジャストキス7号の4本バリである。エサにはマムシの切れ端とイシゴカイを使った。
周囲では朝から2ケタ
先端部にはアングラーが波止用のサオを2本出しておられる。挨拶をして釣況をきくと、予想通りチョイ投げでキス釣りとのこと、朝から頑張っておられ、2ケタ釣れましたとうれしそうだ。活性はあるが、フグが多くて大変だったとのこと。
中通しオモリと1本バリの仕掛けで、ニアポイントのカケアガリやアクセントを集中して探っておられるが、この時期のチョイ投げでこの釣果は立派だと思った。
開始早々アタり15cm級
私は同じ波止で少し離れて波止の中間付近から投げることにした。午後2時半すぎに1投目、ななめ前方の赤灯との間の船道を狙って軽く3色半程投げてゆっくりオモリを動かすと、さっそくモゾモゾアタリが出た。サオを片手で軽く持ってイトを緩めず張らずの状態でしばらく様子を見るとさらに魚信が続く。単発ではないなと期待しながらゆっくりリーリングすると、15cmクラスの2点、出足快調である。
さらに少しずつ投点をかえながら探り、単発ながらキスを追加してゆく。型は13~17cmでほぼ揃っており、(昨年の)当歳魚のようなピンギスはこなかった。
昨年のデキギスは、すでにある程度成長した状態で越冬しているのだと思う。同じ理由で、早春に釣れるキスは、夏の終わりから秋口の魚に比べ、比較的型が揃っているのが普通である。