玄界灘でヒラマサ狙いの落とし込みに、星龍丸で挑戦してきた。終了予定の3時間前に手持ちのクーラーが満タンとなる釣果、玄界灘のポテンシャルを堪能できた一日をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・森正和)
ヒラマサ狙い落とし込み釣り
1月22日、仕事で大変お世話になっている東京の手塚さんの熱いオファーをいただき、玄界灘ヒラマサ狙いの落とし込みに挑戦。
手塚さんとは昨年秋より釣行計画を立てるも私の日ごろの行いが悪いのか?悪天中止。船ヒラマサ落とし込みのベストシーズンはすぎたこの時期、唯一落とし込み専門で船出している星龍丸に状況を尋ねると、落とし込みの明暗を分けるベイト(イワシの群れ)も大量発生中でまだ期待できるとのこと。
天候の安定を祈りつつ釣行前日船長に確認すると、前日の風で若干ウネリが残るも出船可能との嬉しい回答。手塚さんとサポート役の丸山君と合流していざ出船となった。
当日の仕掛け
当日は遠賀郡芦屋の柏原漁港を午前6時30分に出港し、約1時間30分でポイントに到着。早速、船長からマイクで「ベイトの反応60m」と指示が出て仕掛けを投入。
オモリが海底に落ちていく中、ベイトが付きやすいように電動リールのスプールを軽くサミングして一定の速度で沈下するように調整(これが大事)。指示ダナの10m手前からピリピリとPEラインとサオ先にベイト(イワシ)が付いたサインを確認。後は一気に着底させ、10mほど底切りしてアタリを待つ。
ファーストヒットは5kgヒラマサ
すると、100m近く出ているラインを通してハリ先に付いているイワシが大暴れする感触が伝わってきた。この瞬間がこの釣りの醍醐味(だいごみ)。
イワシが大暴れした直後、海中にサオが引き込まれるアタリ。すかさず電動リールの巻き上げスピードをマックスにして巻き取り、フッキングして魚を根から一気に離す。これが成功すればあとは魚の動きに合わせて巻き上げ速度とドラグの調整をしていれば勝利は目前となる。
「ピピピ」と電動リールから船べりアラームが聞こえたら最後の難関取り込み。ミキイトを持った時のバラシに注意。潮の流れもありトモ方向に魚が流れてタモ入れに苦戦していると手塚さんが恐縮にもタモ入れサポート。ゆらりとタモに入ったのは5kg級の立派なヒラマサ。
100Lクーラーが満タン
このファーストヒットを皮切りに船内はお祭り騒ぎの全員ヒット。常連は確実ゲット、ビギナーさんはバラシもありの大賑わい(こんなポイントに連れてきて頂ける船長に感謝)。
そんな中、手塚さんは関東でつちかった巧(たくみ)の技で優しくサオを操り、ヒット連発。反対に、強引なやり取りでバラシ連発、船長からマイクで「もっとゆっくり繊細に!」と注意される丸山君とは対照的に手塚さんは次々に釣り上げ、釣り開始2時間で100Lクーラーが満タンとなった。