千葉県君津市にある豊英湖(豊英ダム)は房総の山間部にあり、千葉市の臨海工業地域に工業用水を供給している。長年に渡る放流が実を結び魚影は濃い。舟釣りで狙うが夏期は地ベラの活性が上がり本湖方面で面白い釣りができる。今回のポイント紹介は同湖愛好会でポイントを知る会員の入釣状況をリポートしてみた。
概況
昨年12月に2.5t、今年1月に追加1tの新ベラが放流され、春先は長竿で束超えが続出した。初夏には水深が一気に浅くなり、浅場の底釣りが好調になる。
6月の豊英湖湖愛好会の優勝は仲台の底釣りで29.7kg(40枚)、2位が大橋の底で29.6kg(93枚)。6月17日の富津へら研のVは大橋の底で20.2kg、同月28日のイーグルへら鮒会も大橋で20kgをマークし、いずれも浅場の底釣りが上位を占めた。
今年の梅雨は降雨量が少なかったが、6月20日に100mmが降り濁りとともに一気に満水状態。6月29日に気象庁は関東地方の梅雨明けを発表し夏本番に突入。7月4日から減水が始まり、7月13日時点の水位は満水からマイナス70cm。今後は浅ダナが主体になるが、長竿ファンは21~24尺チョウチンのセット釣りが面白いだろう。
愛好会の入釣ポイント状況
7月4日(水)に開催された同湖愛好会の入釣ポイントの状況を会の許可を得て取材した。当日は曇天、強風に加え減水が始まり、夕方までに約20cm水位が下がり苦戦を強いられる。
【1位】
大塚氏19.3kg(47枚)。松節橋上流の大カーブ内側。竿13尺水深3本の底釣りとタナ一本半のグルテンセット。強風でも影響が少なく緩やかなカケアガリ。
【2位】
矢嶋氏18.5kg(60枚)。豊英大橋下の下流側右岸。竿10尺両ダンゴの底釣り。カワウにペースを乱される。同橋直線には5人が入釣するも減水と浮草で苦戦、最上流(第2オダ)の安津畑氏14.1kg(49枚)で6位だった。
【3位】
駒崎会長18.4kg。奥畑の大石。竿14尺タナ2本の角麸セット。並びの竹ヤブの黒崎氏が竿11尺チョウチンの両ダンゴで14.4kg(36枚)で5位。
【4位】
石井康弘氏17.1kg。川又(左岸の崩れ跡で竿15尺底釣り。幅の狭い水中岩盤斜面狙いの難しい底を攻略。
その他、公会堂下で17枚13.8kg。仲台とエヅケ対岸に入った3人は強風に泣かされる。本湖竹ヤブは貸し切り状態だったが、良型が顔を出すも数が伸びなかった。