毎年五島列島福江島に遠征釣行に通う筆者が、釣り人視点で同島を紹介。もちろん観光情報は一切なし。今回はアクセスと島内の移動について紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
五島列島とは
長崎県の西側に位置する五島列島はその名の通り大きな5つの島と小さな150もの島々から構成されています。
五島の海域は魚種が豊富でいずれも魚影が濃く、とくに大型魚と出会えるチャンスが多いため、磯師も、船釣り師も、エサ釣り師も、ルアーアングラーも含めて多くの釣り好きがキャリアベストの魚を求めて国内外から集います。そのため、「釣り人の聖地」、「釣り人憧れの地」、「釣り人の楽園」などと称されるエリアです。その中で、福江島は5つの島の最西部に位置し五島では最大の島です。
五島遠征釣行というと上級者のイメージが強いかもしれませんが、船釣りなどではビギナーでも気軽かつ安全にエントリーできるものもあります。
福江島へのアクセス
福江島に列島外から公共交通機関でアクセスする場合、基本的な選択肢は長崎か福岡からの空路か海路になります。本州・四国・北海道からの定期直行便はありません。
空路
福岡→福江島 所要時間 約40分
長崎→福江島 所要時間 約30分
※2021年11月現在、福江島に乗り入れしている航空会社は全日空(ANA)とオリエンタルエアブリッジ(ORC)の2社です。
海路
福岡→福江島(フェリー) 所要時間 約8時間
長崎→福江島(フェリー) 所要時間 約3時間
(ジェットフォイル) 所要時間 約1時間25分
飛行機の場合、福江行の機体は小型機のため、預け入れ荷物の制約が通常の国内線よりも厳しくなります。とくに長尺荷物は160cm未満のものしか預けられませんので、手荷物で釣りザオを持っていく場合は要注意です。
そして、座席に持ち込める荷物も一般的には3辺合計115cm(55×40×25cm)ですが、福江行の小型機の場合は100cm(45×35×20cm)と厳しいのでご注意を。
また、筆者は利用したことはありませんが、水路の場合も客船へのクーラーボックス持ち込み禁止だったり、荷物の大きさ・個数の制限があります。詳細は商船会社のホームページ等で最新情報の確認をおすすめいたします。
島内のタクシー事情
福江島では省電力やクリーンエネルギーによるスマートアイランドの取り組みに力を入れているらしく、タクシーもハイブリッド車や電気自動車などの小型車が多い印象です。そのためタクシーを呼ぶ場合、釣りザオやタックルケースなどかさばる荷物があるときは、その旨を伝えて大きめの車に来てもらうようにするのがおすすめです。
ちなみに、筆者が令和3年4月に訪島した際、危うく島内移動難民になりかけました。
飛行機到着直後にもかかわらず、空港に待機しているタクシーは1台のみで、先客が乗っていったあと何分か待っても1台もタクシーは来ず。しょうがなくスマホでタクシー会社に電話しようとしたところ、空港という主要スポットにもかかわらず、筆者の某社格安スマホはなんと「圏外」。釣友のスマホで呼んだタクシーは小型車で荷物が積めず。その会社では小さな車両しかないと代わりのタクシーも呼べず、到着早々困ったことに。
このときは、このタクシーの運転手さんがご厚意でライバル会社のタクシーを呼んでくれたおかげで無事移動することができました。心やさしい運転手さんに感謝です。