三重県桑名市を流れる員弁川河口域でテナガエビを狙った。ノベザオ3本をうまくローテーションして27匹の釣果を得たので、その模様をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
員弁川でテナガエビ釣り
例年、この時期になると釣りたくなるのがテナガエビだ。広い範囲に生息するため身近な場所で狙え、短時間でも十分な釣果が期待できる。さらに食べてもおいしいとなれば、もう釣らない理由が見つからない。
そんなわけで6月22日、三重県桑名市を流れる員弁川河口域に出掛けてみた。釣り場に到着したのは午後7時半ごろ。一般的には昼間に狙うターゲットだが、夕涼みも兼ねて夜釣りで狙うのが私のスタイルだ。
まずは虫除けスプレーで武装し、3組のタックルをセットする。2.7mの渓流ザオに玉ウキの1本バリ仕掛けで、エサは塩漬けのイシゴカイを米粒大にカットしたもの。セットできたサオから順に、ポイントへ投入していく。
うれしい本命登場
3本目のサオを投入したところで水面を見ると、ケミホタルをセットした玉ウキが2つ、水面で忙しく動いている。1本目のウキが落ち着いたところで軽く聞いてみると、エビ独特の魚信が伝わってきた。
そのまま軽くテンションを掛ければ、エビが跳ねた勢いでフッキングしてくれる。ヒットしたエビは予想外に小さかったが、それでもうれしい1匹だ。ハリを外し、エサをチェックしたら再投入。続けて2本目のサオを手に取る。
早アワセは禁物
エサを食っているのが確認できたところで軽くテンションを掛け、2匹目を抜き上げる。今度は少しサイズアップだ。そして3本目のサオでも同じことを繰り返す。こんな調子で一巡すれば、バケツには3匹のエビが泳いでいることになる。
テナガエビに早アワセは禁物。投入した場所にエビがいればアタリはすぐに出るが、その時点ではエサをハサミでつかんでいるだけに過ぎない。ここからエサを口に運ぶまで、しばしの時間が必要となる。そのタイミングとサオのローテーションを同調させれば効率よく数を伸ばせる。これがノベザオ釣りの極意だ。
しばらくは順調だったが、ポイントからエビが抜かれるにつれて空振りも多くなってきた。ペースが乱れれば、焦って早アワセしたり遅れてエサを取られたりの悪循環に陥ってしまう。
エサ取りへの対処も重要
また、ペースを乱すもう一つの原因がチチブやハゼといった外道の存在。アワセが遅れるためほぼ100%ハリをのまれてしまう。昼間のような猛攻はないが、速やかにハリを外せるようピンセットやフォーセップを用意しておきたい。
タイミングが狂ってきたら、気持ちを落ち着けて一旦リセット。投入位置を変えるなどしてフレッシュなエビを探すのも有効だ。