伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「マッシュポテトを使おう」。今回は千葉県君津市にある亀山湖での実釣編。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)
亀山湖で大型狙い
麸系エサよりも歴史が古く、近年は大型狙いの必携エサとしても知られるマッシュポテト。特性、使い方、応用編など、伊藤が知り得るこのエサのノウハウを、余すことなく紹介しよう。
麸系エサが台頭して以降、近年はマッシュポテトを使った釣りの出番が少なくなりつつある。代表的なのはダム湖での大型釣り、ジャミが多い釣り場、春の乗っ込み狙い、くらいではないだろうか。
関東をメインに活躍中の伊藤さとしがマッシュポテトを使うとすれば、やはり大型狙いだ。千葉県君津市にある亀山湖は、伊藤が足しげく通う大型狙い釣り場の一つだ。
ボートハウス松下から出舟
今回はこのマッシュポテトを主軸に、その魅力や使い方の基本、応用編などを学んでいこう。テーマ初回は、同湖の実釣編。取材日は雨時々曇りだった6月19日(土)。
5時30分、ボートハウス松下から出舟して、川面台に着舟。このポイントでは数日間に、竿16尺タナ2本前後で48cmが浮上しており、その他のポイントは絶不調とのこと。
これらの情報が出回ったためか、同ポイントには伊藤を含め総勢7人が並んだ。他のポイントが釣れていないのだから、人災は覚悟の上。
なお入釣前に念のため他のポイントも見て回ったが、どこもモジリどころか生命感ゼロ。唯一数回のモジリがあり、水色もよかった川面台しか選択肢がなかったというのが正直なところだ。
釣り方は2種類
竿16.5尺で、マッシュ系両ダンゴの宙釣り。伊藤の場合、おもに次の2種類の釣り方(タックル)がある。
・2mm径パイプトップ、ハリはサイト18号、やや重ネバ系の大エサ。
・1~1.5mm径ムクトップ、ハリはサイト13~16号、ロングハリス、ネバ系のしっとりボソ。
釣況にもよるが通常は前者からスタートして、アタリがなければ後者に移行するパターンが多い。今回も前者のタックルでスタート。
実釣スタートも難渋
7時に、タナ2本でエサ打ち開始。雨の亀山。通常なら悪くはないパターンだが、情報とは裏腹に数時間エサ打ちしてもアタリが出ない。タナをエレベーターさせてみるが、タナ3本半以上ではコイの猛攻にあう。かと言って、タナを浅くしても動きは出ない。
並びも同様にアタリがないようで1人2人と移動し始めた。正午すぎには、ついに伊藤もガマンの限界に。
ちょっと遠いが、朝のパトロールで未確認だった笹川筋の上流部(通称・広瀬)まで行ってみることに。