ライトゲームでは実釣中によくアクシデントがある。実釣中のアクシデントについて、ほとんど不可避的とはいえ低減や予防するための知識を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
予測でアクシデントを防げる
アクシデントというと事故で、まさしく事故的に起こる。ある程度は防ぎようがない。しかし車でも事故が起こりそうな場所で注意して走るように、釣りでも事故が起きそうなポイントでは注意することでリスクを低減できる。
たとえばアジングやメバリングであれば、ボトムは最初から狙う必要がない。そうすると根掛かりはしない。根魚の襲来も避けられる。そのような心がけで無用なトラブルに煩わされずに済む。
しかし、どうしても下記のようなアクシデントに見舞われたときは、その場でうまく対処しよう。
根潜り
カサゴやメバルやタケノコメバルなど漁港などでよく反応する根魚は根に潜る。PEラインを使っていれば無理をして引きずり出せるが、強度の低いエステルラインだと難しい。予防策としては底を取らないことであり、フッキング一発で上を向かせてしまうことだが、そうはいかない状況・条件もある。
根潜りされてロックされてしまったら、2分待つことだ。ラインテンションを張らず緩めずにしておくと、出てくることがある。魚は痛覚がないといわれる。ラインテンションが掛かることで暴れるそうだ。張らず緩めずの状態にすると、「大丈夫か?」とでも思うのだろうか、動くことがある。そこで勝負する。その待ちの時間が、大体2分くらいだ。
ロックされて2分が経過して動かないようなら、そのまま根に化けてしまったと思って切った方がいい。その方が話は早い。
ただ、ラインを切る前に試したいのが、ラインテンションを抜き気味にサオをあおる、という方法である。リールのベールをフリーにして、手元でラインとロッドのブランクスを軽く持ち、フッと軽くあおってやる。こうすると不規則的に魚体が揺れるせいか、単にテンションを掛けて強くサオをあおるよりも、抜き気味にあおる方が出てくることが多い。
根掛かり
底を取る釣りで避けられない根掛かり。やってしまったら、その時点でリーリングを止めてラインテンションを緩める。それ以上深く刺さらないようにする。そして、根に掛かったと思うところから、逆方向にサオをあおってやる。そうすると抜けやすい。
また根潜りと同様、ラインテンションを抜き気味にあおってやると、ハリ先が根から浮くのか、外れやすい。