釣果レシピの大敵「生臭さ」を徹底的に排除するための対策を知っておきましょう。今回は、調理の際の釣魚の下処理法を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
釣魚を最大限おいしく
釣魚を最大限おいしく食べるために重要な下処理。過去2回は釣り場と自宅の下処理法を紹介しました。ラストの今回は調理の際に行うと生臭さを撲滅できる下処理法を紹介します。
釣魚の「生臭さ」対処法:釣り場での下処理と持ち帰る際の注意点
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料理の際の生臭さ対処法8選
では、具体的な調理の際の処理方法を紹介します。
1.水で洗う
料理をする際は改めて冷水で洗い、キッチンペーパーか清潔な布巾で水分を拭き取ります。水洗いすることで表面の雑菌を洗い落とし、生臭さを軽減することができます。
2.トリミング
何日か保存していた柵などを生食でいただく場合などに、表面が変色しかかっている場合、表面を薄く包丁でそぎ切ると表面がきれいな面になります。これがトリミングです。4面ともトリミングするとひとまわり小さな柵になりますが、きれいな切り身に生まれかわります。
3.塩を打つ
加熱調理する場合は、先に魚の切り身に塩を強めに振り30分以上常温に置いておくと魚の身の水分が浮き上がってきます。浮いてきた水分をキッチンペーパーで拭き取ります。この作業で生臭さがだいぶ軽減されます。
4.酒を振る
加熱調理する場合、切り身の表面に酒を振りかけると生臭さが軽減され旨みも増します。上記の塩打ちとの併用も可。
5.霜降りにする(熱湯をかける)
魚の下処理として切り身などに熱湯をかける方法です。煮物・焼き物などの下処理に用います。
6.熱湯で軽く茹でる
ブリ大根などをするときの下処理として沸騰したお湯に一瞬だけ魚の切り身を投入し、すぐに水洗いします。なにもせずに煮込む場合よりも生臭さが軽減されます。
7.軽く焼く
鯛めしやアクアパッツァなどの下処理として、魚を前もってグリルで軽く焼くと、生臭さが軽減されるとともに香ばしさが醸し出されます。
8.炙る
生食用に身をバーナー等で炙ります。刺し身に香ばしさが出てグレードアップ感がありますが、生臭さも軽減されます。
料理に応じていろいろ試してみてください。キープした魚はできるだけおいしくいただきましょう。「食品ロス」の軽減のためにも!
<宮崎逝之介/TSURINEWSライター>