神奈川県の三崎港は、ファミリーフィッシングが楽しめることが人気の釣り場。そんな平和な釣り場で狙える、『竿をブチ曲げるようなモンスター』を3つ紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井川健志郎)
神奈川県『三崎港』
三崎港は都心からでも車で約1時間半で行くことができる人気釣り場だ。全体的に足元から水深があり、潮通しが良いのが特徴。岸壁際が空洞状にえぐれているため、大型の魚が居付きやすくなっている。
サビキ釣りでアジやイワシ、投げ釣りでシロギスやカレイ、カワハギなどが狙える。また、アオリイカ狙いのエギングも人気だ。
ただ、釣りが禁止されている岸壁もあり、通り矢堤防、旧魚市場周辺、白灯台堤防などがそれに当たるので、釣り禁止、立入禁止の表示があるエリアには近づかないようにしよう。
陸っぱり大物釣りの魅力
今回紹介する魚は、大物とは言え、ポイントさえ押さえれば意外なほど簡単に釣れてしまうものばかりだ。タックルも手持ちのものを流用可能なので、手軽に挑戦することができる。
大物とのやり取りは普段の釣りとは全く異なる。力づくで獲物を障害物から一気に引きずり出す感覚は、一度味わうと病みつきになること間違いなしだ。
ここからは、人気釣り場「三崎港」で狙えるモンスター級のターゲット3選を紹介していきたい。狙い方によってはファミリー釣り場でも十分に強烈な引きを楽しめる。
1.クロアナゴ
夜行性のため昼間は障害物に隠れているが、夜になるとエサを求めて泳ぎ回る。一般的に食用にされるマアナゴより黒っぽく、より大型になる。大きいもので体長1.4m、重さは10kgを超える。
タックル&仕掛け
バスロッドやシーバスロッドなど、ある程度パワーのある竿であればなんでもOKだが、しなやかな竿の方が食い込みがよい。仕掛けはPEライン1~2号にハリス5号を70cmほど、ハリは丸セイゴ14号などを結ぶ。道糸に中通しオモリ(5~10号程度)を通した、シンプルな中通し仕掛けでOK。
エサはスーパーなどで売っているサンマやイワシをぶつ切りにしたものを使用する。内臓が入ったままで、脂の乗ったものがよく釣れる。
狙うポイント
岸壁際が狙い目。特に三崎港周辺では、ヘタにちょい投げするよりも、岸壁際に仕掛けを投入した方が反応が良いことが多い。
釣り方
夜釣りで狙う。仕掛けを投入し、アタリが出るまでは置き竿で放置する。アタリが出ても即アワセはせずに、魚がエサを食い込むまでジッと待つ。魚が掛かった後はもたもたしていると足元の障害物に潜り込まれてしまうので、ある程度強引に巻き上げる。
釣り上げた後の注意点
クロアナゴの歯は意外と鋭い。釣り上げた後はよく暴れ回るので、ハリを外す時は細心の注意を払う。慣れていない場合はハリスを切ってそのままクーラーボックスへ入れるのが無難だ。
2.ウツボ
鋭い歯と強靭な顎を持つ大型の肉食魚で、体長は80cmほどになる。嗅覚が優れており、日中でも獲物の匂いを嗅ぎつけて、ごく浅い岩場などに這い上がってくることもある。
タックル
強めのシーバスロッドでも可能だが、ショアジギング用ロッドなど、なるべくパワーのあるものが望ましい。
仕掛け・エサ
前述したクロアナゴと同様の仕掛けでよいが、ハリはより太軸のものを使う。エサも同様に、サンマやイワシの切り身を使用する。
狙うポイント
漁港のスロープ周辺や、捨て石周りなどがポイント。ウツボの目の前に仕掛けを送り込む必要があるので、浅いポイントの方がやりやすい。
釣り方
まずウツボが潜んで居そうなポイントにエサを撒く。近くにウツボが居ればエサを食べに現れるので、そうなればもう釣れたも同然。仕掛けをウツボの鼻先に投入し、エサを食い込むのを確認したら、ウツボの固い顎にフッキングするように思いっきりアワセる。昼でも夜でも釣れるが、明るい時間帯の方がウツボの姿を確認しやすい。
釣り上げた後の注意点
ウツボの歯は非常に鋭く、噛む力も強靭なので、ハリを外そうとするのは危険である。釣れたら速やかにハリスを切ってそのままクーラーボックスへ入れておこう。また、クーラーボックスに少しでも隙間があると、這い出てしまうので、しっかりとフタを閉めるようにする。