北陸の富来沖は、アカイカシーズン真っ盛りだが、ブリ、ヒラマサ、アコウ(キジハタ)、カサゴなどが上がっているらしい。今回は、青物&根魚を狙ったジギング釣行をレポート。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・村山雅治)
北陸・富来エリアの青物シーズン
北陸・富来エリアでは、一年を通して青物、根魚を狙うことができる。これらターゲットの特にいいシーズンとされるのは、ゴールデンウィーク前後と9~12月の寒ブリなどの時期だ。特に寒の時期は青物が丸々と脂を蓄える時期で、ベストシーズンとされている。また、キャスティングで狙うならば、6月~7月中旬までがシーズンとなっている。
ちなみに、ブリは成長に従って呼び名が変わることでよく知られているが、北陸ではコゾクラ→フクラギ→ガンド→ブリというように呼ばれる。いわゆる「ブリ」と呼ばれるサイズは80cmを超えたサイズだ。
当日の状況とタックル
釣行日は7月13日(月)。天気は曇りのち晴れ、波高2mのち0.5m、風速1m前後。ポイントとなる富来沖は、水深60~100m前後となっている。この日お世話になったのは「あづき丸」。釣りは4時30分~10時まで(14時までの予定が釣れすぎたため早上がり)
当日は3タックルで挑んだ。1本目はロッドが天龍ジグザム JDF621S-5、リールはソルティガ4500H、PEラインはファイヤーライン3号、リーダーは40lb。2本目はロッドがラグゼ オーシャン ジグドライブS62M-RF、リールがカルディアLT 5000D-CXH、PEラインはファイヤーライン3号、リーダーは40lb。3本目はロッドがゲームタイプスローJ B682、リールがオシアジガー1501PG、PEラインはファイヤーライン1号、リーダーは25lbという内容。
当日の作戦
港を出て船を30分ほど走らせると、ポイントに到着。この日は波の高さ2m前後で、ものすごいうねりに満ちており、非常に釣りづらい状態だった。
富来沖の青物は、食い気がある時しかジグに食ってこないという経験があり、またかなりの速巻きジグアクションでないとアタックはしてこないと、経験から分かっていた。そのために青物の食い気が出る時間帯に入り、アタリが頻発する確変がはじまるまでは体力を温存しつつ、ジグアクションを入れて探っていく作戦とした。
早々に青物連発
まずは第1投。速巻きでアクションをいれつつ巻き上げ、20回転ごとに2秒ほどストップを繰り返してみた。2投目、思いっきり速巻き→ストップアクション→速巻き→ストップアクション…反応なし。そして、3投目、思いっきり速巻きの後のストップアクションでファーストヒット! 上がってきたのはフクラギサイズの青物だった。
「時合いに入ったぞ!さっさと投げろ!」という船長の声で、ジグを投げて同じアクションをかけるとまたまた、ガツーンと一気に引き込まれるヒット!5分ほどの格闘の末、上がってきたのは小ブリサイズ。
この繰り返しで、時合いがばったり止まってジグを追わなくなるまで、合計5本の青物を上げることができた。釣果としては小ブリ3本、ガンド1本、フクラギ1本が青物の釣果である。
ジグ+イカゲソで連発
青物の時合いが終わり、体力が限界になってきたことで、後半はのんびりと腰を据えて釣ることができるタイラバ、根魚狙いに切りかえた。
まずはタイラバからスタートしたが、1投目からタイラバを根掛かりでロストしてしまった。船長からの「スルメイカを持ってきているならそれを使ってみろ」とのアドバイス。さっそくジグをぼーずれすの120gに変更し、アシストフックにスルメイカのゲソの切れ端を付けて、釣りを再開した。
この時期だと、アカイカシーズンであり、スルメイカもアカイカと同様に周回している。そのためフィッシュイーターの魚にとってはいいエサになっているのではないだろうか?アドバイス通りにイカのゲソの切り身をアシストフックに付けるだけで釣果が全く違った!
ジグを底に落として4回ゆっくりと巻いたのち、また落とすを繰り返す。たったこれだけであっという間にヒット連発という状況で、非常に面白い釣りになった。30cm以上のキジハタなどが当たり前に掛かってきて、その引きは重量感があって非常に面白い。
攻略パターンとポイント
しかし、アワセを一歩間違えるとイカだけ取られているというケースがあり、慣れるまでは手こずった。「3回アタリがあったらエサはないものと思った方がいい」とのことだそうだ。
まとめてみると、イカを付けて底に落とす→アタリがあったらアワせる→乗らなかっても3回アタリがあったらイカはなくなっている→ジグだけではヒットの確率が低い。
つくづく、シーズンに合わせたエサを準備することの大切さを痛感したことと、経験者の言葉に重みがあることを痛感した。