毎年5~6月ごろの福井県・三国沖は、青物とマダイが激アツのジギング最盛期を迎える。三国エリアでは大型マダイの釣果が特に有名で、80cmオーバーは三国モンスターと呼ばれて狙われている。5月14日、九頭竜川ボートパーク出船のブルーズに釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・松尾尚恭)
ブルーズでジギングゲーム
タイラバとジギングどちらでも狙えるが、今回はメタルジグのみで戦うことにして準備をし、午前8時にブルーズで出船。最初は水深50mほどの青物、マダイ両方が狙えるポイントでスタートした。
早速魚探の反応から「今誰かのジグを追尾したよ」とアナウンス。リールを巻く手に気合が入るが、ヒットに持ち込めない。
浅場ではキャスティングも
ポイント移動し水深40m台の浅場では、青物狙いでダイビングペンシルのキャスティングも試す。
するとマリア・ラピード160Fに水柱が上がりハマチをゲット。その後も10匹ほどの群れでチェイスしてきたり、3~4回アタックするのは見られたが、魚が小型でルアーが大きいため、なかなかハリ掛かりしない。
ジギングの人もヒットしたりバイトはあるようだが、食いが浅いのかキャッチに至らず。ここでポイントを見切り、マダイ狙いの70~80m台の深場へと移動。
フォールで60cmマダイ
ジグのタダ巻きで狙っていると、着底間際のフォール中にヒット。リーダー4号のライトタックルのため慎重にやり取りし、ネットに収まったのは60cmほどのマダイだ。
さらに20分後にも50cmを追加。こちらは着底から5mほど巻き上げてのヒットだった。
ボトムから10〜15mがヒットゾーン
船長の話ではボトムから10~15mほどの間が一番ヒット率の高いゾーンということで、その範囲を集中的に誘う。また、船の影が魚にはプレッシャーになるようで、ドテラ流しで船からジグを離したところでヒットすることが多い。
この日はほどよい潮の流れで、水深80mに対して10回の底取りでラインが100m以上、もっと流せば150mはラインが出るという、釣れそうな流れ方をしていた。
またコンパクトなシルエットのジグがアタることが多く、80~150gの範囲で重さを刻み、速潮対策にタングステンの重めのものか200g程度のジグも1つ忍ばせるといいだろう。
基本アクションはタダ巻き
基本はタダ巻きなので、ロッドアクションをつけなくとも自発的に泳ぐものがオススメで、マダイ専用で名高いタックルハウスのタイジグやブリードのブルテリアなどは定番。この時期はイカがベイトになっていることが多いため、カラーは赤金、緑金などのゴールド系とオールグローは必携だ。
フックセッティングについては、ジグの前後にツインフックを装着。フックの本数が多いことで口の周りへの多点掛けが狙えるため、キャッチ率を上げられる。
アクションはタダ巻きがメインで、基本的にロッドアクションは必要ない。その日のコンディションにより反応するスピードが変わるため、速巻き、デッドスローと速度変化をつけてヒットパターンを探ろう。