6月に入ってようやく釣行ができるようになり、早速、6月6日に京都・網野から第八丸田丸でイカメタル釣行をした。終盤はやや乗り渋りの時間帯となったがビールビンサイズの大型シロイカも交じって久しぶりのイカメタルを堪能できた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)
シロイカ釣りシーズン到来
今年も初夏の暑さとともに船から狙うシロイカ(ケンサキイカ)釣りがシーズンイン。関西ではケンサキイカを京都府下ではシロイカ、和歌山県下でアカイカ、福井県方面でマイカと呼ぶ事が多い。昨シーズンは場所ムラがかなり見受けられた状況だったので、今年にかける期待が一段と大きい。
そんな折、新型コロナウイルス感染症の影響もあって釣りを自粛している間に、すでにシロイカ釣りは始まっていたようで、5月上旬にはいわゆるビール瓶サイズや、大きいものではパラソルサイズと呼ばれる大イカが日本海の各主要ポイントで上がっていたようだ。
第八丸田丸でシロイカ狙い
6月に入ってから新子のシロイカが交じり始めたとの情報に早速、釣友3人とともに6月6日、京都・京丹後の網野沖へ釣行。今回は浅茂川漁港から出ている第八丸田丸に乗船し、同沖のシロイカポイントを目指した。
この日の出船時間は午後5時30分。私たち以外の釣り人も含め、総勢6人で出港。15分ほど沖に向かって船を走らせると水深約40m、底は所々に岩礁帯があるシロイカポイントへ到着した。
しかし、船長が反応を見ながら素早い判断で、2回ほどポイントを移動させて午後7時前に当日のポイントが決定。アンカーが下され船を安定させると「今日はここでやってみよか」の合図でシロイカ釣りがスタートした。
船中1パイ目はタナ8mで
釣り始めてすぐに集魚灯に灯が入り、周辺が薄暗くなり始めた時、右舷側の先端で竿を出していた釣り人に、この日の1パイ目がヒット。船長がアタリダナを聞くと「8m」と答えた。
「ええ?そんなに上まで浮いてるの?」とオモリグ仕掛けで底付近を探っていた私、すぐに鉛スッテのイカメタル仕掛けにチェンジし、バーチカルにシロイカのアタリを探ってみる事にした。
鉛スッテに変更
まずは鉛スッテ15号でボトムに着底させると、糸フケを手早く巻き取って大きく竿をあおる。
竿先にテンションがかかると、そのままステイの状態でシロイカがアタってくるのを待つが、15~20秒でアタリが出なければ、1ピッチ1ジャークでラインを3mほど巻き上げて、再び竿を大きくあおってステイでアタリを待つ。
28mでイカ連発
この動作を繰り返しながらリールのカウンターが28mを表示したところでアタリを待っていると、竿先がクイッと押さえ込まれたのでグーンとアワせると、グイグイッとイカ特有の引きで待望のシロイカがヒット。テンションを一定に保ちながらゆっくりと巻き上げ、海面を割らせたのは胴長25cmとまずまずのサイズだった。
1パイ目のやり取りで、約1年ぶりの釣り感が手元に戻ってきたのか、2投、3投とほぼ同じタナでアクションを加えると新子サイズのマイカが気持ち良く連続ヒット。さらに活性が上がった午後9時過ぎには5連発でシロイカを乗せて、どうにかこうにかツ抜けまで釣果を伸ばした。
誘いに変化つけて追釣り
しかし、残り時間があと2時間を切った辺りからシロイカのアタリが急に渋くなり、底から水面下5m辺りまで、丹念にイカの気配を探るもなかなかアタリが拾えず、刻々と時間だけが経過した。
それでもドロッパ―やメタルの色、種類を小まめに交換し、誘いパターンにもシェークを織り交ぜたりしながら変化をつける事でシロイカの興味を引き出す。午後11時にはこの日の最長寸となるビール瓶サイズのシロイカをゲット。
しかし、その後もシロイカの活性が上がる事はなく、午前0時までに胴長20~25cmを5ハイ追加したところで帰港となった。