身近な材料で釣り具を自作:歯ブラシルアー メッキやシーバスに有効?

身近な材料で釣り具を自作:歯ブラシルアー メッキやシーバスに有効?

毎日使う歯ブラシだが、私の選択基準は柄の形状。といっても握り心地の問題ではない。実はこの歯ブラシ、本来の寿命を終えた後も多くの使い道があるのだ。今回は、簡単なルアーの作り方を紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

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お役立ち その他

歯ブラシルアーの材料&道具

必要なものは使用済みの歯ブラシと0.7mmのステンレス線、鉄ノコ、サンドペーパー、ペンチ、ドリル、ライター(ターボやバーナータイプがお勧め)といったところだろうか。

歯ブラシは柄の部分に反りのないシンプルなものが適している。私はカラフルなクリア系がお気に入りだが、色は好みで問題ない。「この部分をこう切って…」などとイメージを膨らませながら理想の1本を探してみよう。

中空素材ではないので基本的にはシンキングだが、ペンシルやポッパー、リップレスミノーなど、いろいろなルアーを作ることができる。リップやペラなどを追加してみるのもいいだろう。

身近な材料で釣り具を自作:歯ブラシルアー メッキやシーバスに有効?ペンシルやポッパー、リップレスミノーなども作成可能(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

歯ブラシを切断

ベースとなる歯ブラシが決まったら、イメージに合わせて柄を切断する。切断面が斜めになると動きに影響が出るので、しっかり固定し、左右対称を意識しながらカットすることが大切だ。カットした面はサンドペーパーでバリを取り、滑らかに仕上げておく。

サンダーなどの電動工具があれば加工の自由度も高くなる。ただし、モノが小さいので、勢い余って手まで削ってしまわないよう注意が必要だ。

アイの製作

ボディーが出来たら、次はアイの製作。数cmに切ったステンレス線を2つ折りにし、棒状のものを挟んでペンチでつかめば輪が出来る。そのまま数回クルクルとひねってヒートンのような形状にし、余分をカットして完成だ。

身近な材料で釣り具を自作:歯ブラシルアー メッキやシーバスに有効? ルアーのアイを製作(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

必要な数のアイが出来たら、ラインアイとフックアイの位置をボディーにマーキングし、ドリルで直径1mm程度の下穴を開けておく。

ボディにアイを固定

ここから先はやけどに注意。周囲に燃えやすいものがないことを確認の上で次に進もう。

まずはアイの輪の部分をペンチでしっかりつかみ、先端が真っ赤になるまでライターであぶる。そして冷めないうちに下穴へ押し込み、熱で溶けた柄が固まるまで数秒固定して本体は完成。

このとき、途中で止めると動かなくなるので、慎重かつ大胆に押し込むのがコツだ。もし途中で動かなくなったら、アイのリング部分をライターで熱し(本体まで溶かさないよう注意)、赤くなったところで引き抜けばやり直しができる。

火を使うのが心配であれば、ハンドメイドルアー用に市販されているヒートンを使うのもいいだろう。下穴を開けて、そのままねじ込むだけなので簡単だ。

身近な材料で釣り具を自作:歯ブラシルアー メッキやシーバスに有効?材料から完成品まで(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

カスタムを楽しもう

あとは目玉を貼り、スプリットリングでフックを取り付ければOK。完成品を見れば、元が歯ブラシだなんて誰も思わないだろう。逆に歯ブラシそのままのデザインに仕上げてみるのも面白い。どのみち、そのままならゴミになるだけの使い古しなのだ。失敗など恐れず、自由な発想で作ってみよう。

ソリッド素材なので飛距離は文句なし。まずはスイムテストをし、真っすぐ泳がないようならラインアイを左右に曲げて微調整しておくといい。

サイズ的にはベイエリアのシーバスやメッキなどにちょうどいい大きさなので、使い勝手もいいだろう。

身近な材料で釣り具を自作:歯ブラシルアー メッキやシーバスに有効?港湾シーバスやメッキに最適なサイズ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

昨秋のメッキシーズンには、シンキングポッパーやペンシルのトップゲームで数多くのターゲットをキャッチすることができた。

市販品も悪くないが、自作のルアーで釣れれば喜びもひとしお。余暇を利用して自分だけのオリジナルルアーを作ってみてはいかがだろうか。

身近な材料で釣り具を自作:歯ブラシルアー メッキやシーバスに有効?自作ルアーで釣れば楽しさも倍増(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

<週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年6月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。