利根川水系の一級河川「渡良瀬川」のアユ釣りを紹介。すでに昨年の4倍もの遡上が確認されているようだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース特別版 APC・谷知典)
渡良瀬川概況
渡良瀬川は、利根川水系の一級河川で、支流のなかでは最大。桐生川合流点は、群馬県の両毛漁協が管理。さらに上流の足尾地区は群馬漁協が管轄する。
いずれもアユの放流はあり、最上流の足尾花輪地区は以前、大きなトーナメントの予選会場になっていたほど。現在は、放流量は少ないものの、渓流相で透明度の高い穴場的存在。それより下流の両毛漁協管理区域でも放流している。支流の桐生川にはヤナ場があるほど、以前はアユ釣りが盛んだった。しかし、近年は渡良瀬スーパーヤマメの聖地として名が通っている。
今回紹介する栃木県足利地区は、北関東の大アユ河川として脚光を浴び、交通の便がよく、私のホームグラウンド。北関東道の太田、桐生ICから10分程度で鹿島橋に着く。
2020年の遡上状況は上々
昨年は好釣果に恵まれず、なかなか苦労させられる年となった。なかには増水の引き水に当たり、いい思いをした人の話を聞いた。アユの大きさでも有名な同川。しかし、こちらも一昨年のように尺アユラッシュとはいかず、26.5cm止まりで終わった。
今シーズンは、利根川や江戸川とともに、早い時期から遡上を確認。すでに昨年の4倍近い数とのこと。放流量が多い河川ながら、やはり遡上量により釣果は大きく左右される。
お勧めポイントは、上流の桐生川合流点から、下流は渡良瀬漁協が管理する葉鹿橋、鹿島橋、高速橋、緑橋まで。
葉鹿橋~緑橋までは、どの場所も車で入りやすく、ポイントはわかりやすい。オトリ店は1軒のみで、13時まで営業と記憶している。
タックルについて
解禁当初から21cmクラスが釣れるので、極端な細イト、小バリは要注意。ワンランク上の仕掛けやハリを用意したほうが無難。竿は早瀬クラスの9m。
シーズン後期には、27cm超や年によって尺サイズも掛かるので、パワータイプの竿を用意すること。
また、渡良瀬川水系と同じ釣り券で入釣できる河川に葛生地区の秋山川、田沼地区の野上川(旗川)がある(※解禁日は異なる)。
上記2河川は、規模が小さく支流用の6~7mの竿が好適。本流が増水して、濁りが入ったときの逃げ場として覚えておくといい。
<週刊つりニュース特別版 APC・谷知典/TSURINEWS編>