琵琶湖の夏の風物詩『小鮎釣り』で入れ食い堪能 食い渋り対応策も解説

琵琶湖の夏の風物詩『小鮎釣り』で入れ食い堪能 食い渋り対応策も解説

5月26日、琵琶湖の流入河川に「小鮎釣り」に出かけた。入れ食いを堪能することができた。食い渋った時の対処法もまじえてレポートしよう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古川竜也)

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古川竜也

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淡水の釣り アユ釣り

小鮎とは?

「小鮎」とは「小さな鮎」と書いてある通り、小さい鮎を指す。しかし、一般的な鮎とは少し違って、体長は大きくても10cm前後までしか成長しない特徴があり、琵琶湖や琵琶湖の流入河川にいる鮎を指す。そのため、一般的な河川に生息する小さな鮎は稚鮎と呼び、小鮎と稚鮎は区別されている。

というのも、小鮎は長良川のような海まで伸びている河川に遡上する鮎と種類自体は一緒であるが、小鮎は琵琶湖に流れ込む河川に遡上しても大きくならないのに対し、小鮎を全国各地の海に流れ込む河川に放流すると大きくなるという不思議な性質があるためだ(原因は未だ定かではない)。

琵琶湖の夏の風物詩『小鮎釣り』で入れ食い堪能 食い渋り対応策も解説琵琶湖の小鮎(提供:WEBライター・古川竜也)

小鮎釣りの概要

小鮎は主にサビキ釣りと呼ばれる、複数の擬餌バリで釣る釣り方が一般的である。仕掛けの一番下にはカゴを取り付けて、カゴにまきエサを入れて釣る。竿を何度か上下させてまきエサを散らし、そこにハリを入れて食わせる。

サビキの種類

サビキには様々な種類があるが、一概にどのサビキが釣れるとは言えない。ファイバー系からビーズ系、はたまたその二つが一緒になったサビキなどいろいろある。その日の状況や釣り場の癖によって使い分けると良いだろう。

まきエサ

まきエサは小鮎釣り専用のまきエサも販売されているが、サバ缶やアミエビなどを代用することも可能だ。まきエサはサビキと同様に、その日の状況などに合わせて使い分けると良いだろう。

狙うポイント

河川の中でも、鮎が溜まりやすい場所と溜まりにくい場所が存在する。浅瀬(流れのある浅い場所)やトラ場(流れの少ない場所)をあまり鮎は好まない。堰堤や深瀬(流れのある深い場所)の部分は鮎が溜まりやすいため、そのような場所を重点的に狙うと良いだろう。

当日の状況

5月26日、湖北の河川に足を運んだ。竿は4.5mの小物用のべ竿を使用した。仕掛けは玉ウキ10号前後に小鮎用のサビキ(ハリ2.5号、ハリス0.6号の6本バリ仕掛け)、それにオランダ仕掛け用のカゴを付けたシンプルな仕掛けを使用した。まきエサはスーパーで購入したシラスをすり潰したものを使用した。

琵琶湖の夏の風物詩『小鮎釣り』で入れ食い堪能 食い渋り対応策も解説釣り場の風景(提供:WEBライター・古川竜也)

午前5時にポイントに到着。偶然深瀬のあるポイントが空いていたため、そこへ入った。まずは鮎を寄せるために、手でシラスを丸めてポイントに投入。2、3個投入したら、道具の準備を始める。準備が出来たらカゴに少量のシラスを入れて、シラスを投げ込んだポイントより少し上流から流す。イメージは流れに乗せて底をゆっくり引きずるイメージだ。ウキが先に流れて、後から仕掛けが付いてくるようにする。

開始1時間で100匹と好調

するといきなり1投目からヒット。上がってきたのは良型の小鮎。10cmを超える小鮎は引きもなかなかで楽しい。数匹釣ると鮎が固まっている場所がだいたい分かってくるため、鮎のいる場所を集中的に狙うとすぐに入れ食い状態に。1時間程で100匹前後釣り上げることが出来た。

サビキ変更で食い復活

午前8時ごろになると、小鮎の活性が下がってきて食いが悪くなった。5回流しても1回アタるかどうかというところまで食いが渋くなる。そこでサビキを見切っていると判断し、ファイバー系のサビキからビーズ系のサビキへと変更。誘い方も少し変更して狙うと、先ほどまでの食いの渋りがウソのようにまた入れ食い状態。そのまま釣り続け、午前10時頃納竿とした。

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