爆釣予定の乗っ込みチヌに大苦戦 大量まきエサで本命手中【徳島】 

爆釣予定の乗っ込みチヌに大苦戦 大量まきエサで本命手中【徳島】 

3月25日、徳島・阿南市の蒲生田岬(がもうだみさき)の磯へ、乗っ込みチヌを狙って釣行。水温が2度近くも下がった影響で前半は苦戦も、結果的には7人の同船者全員がチヌをゲットし、蒲生田岬のチヌの濃さを改めて実感した。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)

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「極道のヒラバエ」へ渡礁

当日の出船は5時だったが、磯に降りるとすぐに明るくなりかける時間であった。私は井上さんと一緒に「極道のヒラバエ」に降りた。

「釣れますかね?」と訪ねると、「ヒラバエに上がって、握る(釣れない)事はないだろう」と、井上さんは自信満々に答える。「じゃあ、いい写真が撮れますね。」と返した。

井上さんが仕掛け作りに、イングリモンぐりとももくっている(笑)。「老眼で仕掛け作りのシモリ玉に糸が通らないわ。年のせいじゃ。明るくならないと見えないなあ」と言うので「ははっ、カンでいけるでしょう。手癖で見なくてもいけるでしょう」と返す。

私は、事前に道糸にシモリ玉やウキ、サルカンを付けているので、余裕で答える事ができた。ようやく仕掛けができた井上さんは、おもむろにまきエサ作りを始めた。これも、私の場合は前日から、配合エサを混ぜている。

まきエサは大量に準備

今回もたくさん釣ってやろうと考えて、バッカン2杯のまきエサを用意している。チヌの場合、まきエサの量が大事である。なぜなら、チヌは大食いの食いしん坊だから。食いしん坊のチヌは、お腹がパンパンいなっても、食い続ける。その時、お尻から糞を出しながらでも、口からエサを食う魚である。

だから、まきエサは多くてダメと言う事がない魚である。そして、匂いも大事である。多くの種類を混ぜ込む事により、様々な幅を持った匂いがチヌを寄せる。徳島の江頭弘則名人から教えられた事は、「チヌは、クサいエサほど、寄ってくる。彼らは、クサいエサほど好きである」と・・・。

当日用意したエサ

その教えを守り、今回用意したのはマルキユーのチヌパワームギスペシャル3袋に濁りオカラとVSPを2袋、チヌパワー激重、ナンバー湾チヌと多彩に混ぜた。

爆釣予定の乗っ込みチヌに大苦戦 大量まきエサで本命手中【徳島】 当日の配合材(提供:WEBライター・濱堀秀規)

事前にまきエサを混ぜておく事で、体力の消耗もない。磯に上がっても慌てないので、周りの観察もよくできる。仕事も釣りも「レディネス」と呼ばれる、準備の法則が効いてくる。 

そして、さしエサも念のため、いくつか用意した。お気に入りのくわせオキアミスパーハードビッグL、スーパーハードチヌ、丸エビイエロー、特鮮ムキえび、くわせ練り餌チヌ白だんごである。また、配合用の液体エサであるチヌにこれだも持参した。

爆釣予定の乗っ込みチヌに大苦戦 大量まきエサで本命手中【徳島】 当日用意したさしエサ(提供:WEBライター・濱堀秀規)

バラシ連発

極道のヒラバエで井上さんが魚を掛けた。やり取りを見ているとコンコンと竿をたたいている。間違いなくチヌだ。しかもデカそうである。チヌの銀色がギラッとした時に、「あー!」と井上さんが叫んで、竿が跳ね返った。痛恨のバラシ。

その後、私にも大きなアタリ。コンコンと竿をたたいている。井上さんが「チヌじゃ。間違いないな」と応援してくれる。魚はシモリの方に向かう。竿の弾力で引き寄せて間を詰めていくが、デカい。そして、シモリにこすれて、2号のハリスがぶっ飛んだ。私もバラシである。

「眉の毛」へ磯がわり

その後、2人に釣れるのは、デカいフグばかりである。「今年はフグの異常発生の年よ」と井上さん。フグの調理免許持ってないので、「海にお帰り」と2人のリリースが続く。

見回り船で磯がわりする事にして、2人一緒に船に乗り込んだ。今度は「眉の毛」という磯である。井上さんのお気に入りの磯で、潮が低い時でないと上げてもらえない磯である。

水温が2度近くも低下

移動中、船頭から「水温が12.4度に下がっとるわ。昨日の14.2度より2度くらい低いなあ。どこも、苦戦しとるらしいわ」と慰めてくれた。

強気の井上さんは、「ここは絶対釣れる」と言いきった。私は、状況を見てチヌの顔が見れたらいいかな・・・と思っていたが、潮の引いた磯の周りには、漁師の小舟がたくさん寄ってきた。

ある船は、漁師が潜り漁を始めた。その次は、漁師が建て網を巻き上げ始めた。「なんか魚おりますかー」と声を張り上げると「グレじゃ」と答えてくれた。また逆方向から来た漁師の船は、網を入れ始めた。相当長い建て網である。

「食事タイム!」と言ってから、気分転換にパンや飲み物やお菓子を頬張り、しばらく磯を休ませる事にした。井上さんも「おまんま」と言い、食事タイムである。

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