最高難易度かつ最もマニアックな『源流釣り』とは 釣り方と歩き方を解説

最高難易度かつ最もマニアックな『源流釣り』とは 釣り方と歩き方を解説

3回に分けてお届けする「源流釣り」シリーズも今回で最後。今回は「源流域でイワナをどう釣っていくか」について、具体的に解説しよう。

第1回「最高難易度&最もマニアックな『源流釣り』とは 秘境で野生魚と対峙」はコチラから

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 茨城・上谷泰久)

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淡水の釣り 渓流釣り

野生動物との遭遇

滅多にあることではないがイノシシやクマなどに出会う危険も。常に臭いと音には注意を払っておこう。

熊鈴は数種類の音色の物をぶら下げ、なるべく自身の身体に当たらないようにして、遠くまで響くように調節しておく。熊スプレーも有効だ。先にも述べたが、足のダメージは致命的。噛まれたりしないように気を付けよう。

道迷い

山菜やキノコを採りに来た人が作ったゼンマイ道に知らずのうちに迷い込んでいるときがある。GPSなどを使って、正しい道に戻れるように確実な用意を。

最高難易度かつ最もマニアックな『源流釣り』とは 釣り方と歩き方を解説ジオグラフィカの画面(提供:週刊つりニュース関東版 茨城・上谷泰久)

水の確保

川ズ通しなら持参の水は500mlでいい。飲みきったら奇麗な川の水や湧き水をペットボトルに補充する。山の天気は気まぐれで突然の雨は珍しくない。雨後は水が濁るので、早めに確保しておこう。

登山道など、山道を多く歩くときは多めに持って行くこと。そして、水場をしっかり覚えておけば次回からは荷物を減らせる。

レジャー保険

最後の手段はレスキュー。あらかじめ家族にルートやスケジュールの詳細を教えておき、「○○県の○川へ釣りに行く。○月○日までに連絡がない場合はレスキューを頼んで欲しい」と伝えておこう。

救助費用は高額になるため、各保険会社からいろいろなレジャー保険が用意されている。最近は「ココヘリ」というGPSを活用したレスキューサービスなどもある。いずれかに必ず加入しておこう。

源流釣りならではの体験を

全3回に渡って紹介した源流釣り。皆さんいかがでしたでしょうか?源流って日本のアマゾンみたいだと思いませんか。

滅多に人が入り込まない自然界の中で、何が起こるかわからないドキドキ感。そして、大イワナとの巡り会い。伝説の大イワナ・タキタロウが人知れず秘境の奥地にいるかもしれません。

そんな魚に出会えた時、きっとあなたの生涯の記憶に残る1尾になるでしょう。

<週刊つりニュース関東版 茨城・上谷泰久 /TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年3月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。