渓流解禁日に確実な釣果と美形の幅広アマゴに出あいたい。そんな願いを叶えてくれる、岡山・津山市にある奥津川を紹介したい。
数、型ともに期待できる温泉郷
毎年、3月15日に解禁となる奥津川は、奥津温泉の源泉水も入っていて、適水温に恵まれた、シーズンを通して安定した釣果が望める河川だ。
中流部の鏡野町エリアでは、奥津漁協(友保組合長)の配慮により、解禁前日に成魚600kgが放流され、奥津温泉橋周辺はきわめて魚影の濃いフィールドとなる。
両岸からゆったりと6~7mのサオを出すことができる川幅も特徴的。
アルカリ性単純泉の奥津温泉が流入するエリアならではのアットホームな釣りスポットである。
また、家族分の釣果を上げれば「またの楽しみに」とリリースしたり、生かしビクを持ち歩くマナーやモラルある釣り人が多い。
上流部では、昨年10月中旬に、岡山県ブランドの朱点がひと際鮮やかなアマゴ稚魚400kgが放流され、3月の解禁日には約16cmに育ち、美しい魚体と活性の高いアタリを見せてくれるだろう。
さらに上流部は、準天然アマゴの魚影も濃く、生イクラのエサを主体に渓相を釣り上がれば、澄み切った流れから、ヒレピンの姿を見せてくれるからうれしい。
昨年は雪の降りしきる中での釣りとなったが、約3時間で30匹超の美形アマゴの釣果に恵まれた。
4月上旬には、「奥津温泉ファミリーアマゴ釣り大会」が実施される予定になっており、当日はちびっ子たちの歓声でいっぱい。
パパさん、ママさんも興奮する楽しい大会となるだろう。
ちなみに、奥津漁協では小学生以下は入漁料無料。
この春の解禁には、宿泊、料理、温泉の3拍子揃った奥津川で、週末にぜひファミリーフィッシングを楽しんでほしい。
家族の思い出のページが増えることだろう。
<週刊つりニュース関西版 APC・森雨魚/TSURINEWS編>
奥津川漁協