標高の高い山では朝夕の冷え込みが激しくなってきた。一方、冷めることを知らない熱い釣り人たちで賑わっているのが「九重フィッシングリゾート」だ。フライフィッシングをしに向かった。
(アイキャッチ画像提供:総合学園ヒューマンアカデミー福岡校フィッシングカレッジトーナメントプロ専攻 1年白水和雅)
九重フィッシングリゾート
その舞台は大分県九重町にある「九重フィッシングリゾート」。九州では有名なニジマスをメインターゲットにした管理釣り場だ。山の中にあり冬の景色も楽しめる自然と遊ぶ文字通りフィッシングリゾートである。
そんなフィールドでサオを出したのは午前9時。フライタックルを組み、フライはハンドメイドのエッグフライを使用。エッグヤーンとビーズの組み合わせの個性を活かしニジマスを狙うため、さまざまなフライを製作して持ち込んだ。
ボトム放置への反応が良好
まずは、16mm緑色のフライをキャストし、管理釣り場の中でも目に見える水中の溝を狙う。フライフィッシングというと、フォール中にアタリがでるイメージがあり、キャストを続けるが魚からの反応はない。
さまざまなフライを試し答えに近づけるため少し重めの22mm黒色フライのビーズフライに替え再びキャスト。すると着底してすぐに魚からのバイトがある。しかし、慣れないタックルでなかなかフッキングが決まらない。
周りを見渡すとボトム放置での反応が良く、さらにフッキングのタイミングも違った。すぐさま着底後しばらくステイするアクションでバイトを待つ。
フライを変更し待望のヒット
アタリがでるが乗らない時間が続き、次はエッグフライピンク色に替えてみた。ニジマスが色の違和感でバイト後に吐き出すと考えたからだ。するとアタリがありラインが走る。ラインを持つ左手とサオでタイミングよくアワせるとサオに重みが乗る。
フライタックルの慣れないランディングに苦戦しながらも、なんとか1尾目をキャッチ。
その後もテンポ良く魚が釣れるが、同行者はそれ以上にニジマスをカウントしている。そのフライを見せていただくとビーズが少し大きい。表記にして32mm。私が使っているのは22mmだったため新しいフライを作りにロッジへ戻る。
その場でフライ作り毎投ヒット!
同じ重さで、毛の量や色を変えて複数作成し釣り場へ戻る。
32mmのフライでは明らかに反応が違う。毎投アタリがでるのだ。キャスト、ランディングにも慣れ、20尾を超えるニジマスを釣った。
同行者もテンポ良く釣り、終始笑顔が絶えない釣りを楽しみ寒い冬の「リゾート」を満喫。
フライが合わないときは、現場に合わせ製作する楽しさ。管理釣り場はこのようなほかの釣りでは味わえない工夫と製作も醍醐味(だいごみ)だ。
九重フィッシングリゾートの概要
最後になるが気軽にフライフィッシングを楽しめる「九重フィッシングリゾート」。
魚も持って帰ることができ、帰ってからも楽しめる釣り場であるが、ニジマスは弱い魚である。ランディングの際やハリを外す際は最善の注意を払い、ニジマスにダメージを与えないように心がけよう。
<総合学園ヒューマンアカデミー福岡校フィッシングカレッジトーナメントプロ専攻 1年白水和雅/TSURINEWS編>