12月16日、三重県鳥羽市今浦の海香渡船へクロダイ狙いのイカダカカリ釣りに出かけた。師走に入ってから状況が好転してきたようで、良型交じりで釣れだした。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・山口昇)
大村島イカダでカカリ釣り
今回は、サイズも狙って大村島のイカダへ渡った。水深はおよそ11m。ラインにマーキングした後、潮の流れとエサ取りの状況を探る。
早朝は季節風がやや強く、イカダの揺れと上げ潮に勢いがあることから、B程度のオモリを取り付けてサシエの安定を計る。一定のリズムで打ち返すと、早々にオキアミのエサで反応して30cm弱のマダイが連発。小ダイも姿を見せ、前回より活性はあるようだ。
粘って良型クロダイをゲット
オキアミ、ボケを中心に続けていると、エサ取りの反応はなくなって変化が出てきた。そろそろかと思いきや、アタリをとらえられずに時間だけが経過。開始して2時間近くがすぎて、ようやくヒットした。
ゆっくりと寄せてくるが、首を振りながらラインを引き出していき、手応え十分で取り込んだのはクロダイ39cm。この後もあまり活性は上がらず、1時間ほど経過したころに2匹目を取り込んだ。これも軽く誘った後、反射的に食ってきた。
40cm級を連続キャッチ
クロダイはある程度寄っているが、じっくりサシエサを見られているような状況で、間が長くてこちらが根負けするぐらい。しばらくして、下げ潮に変わったころにボケのエサでヒットしたのも40cmほどあって、グッドサイズばかりだ。
この後、連続でヒット。ラインを引き出されながら耐えたが一向に寄る気配を見せず、10mほどラインを引き出されてラインブレイク。おそらくマダイだろう。しばらく雰囲気はなくなったが、根気よく続け6~7匹釣って正午を迎えた。
シラサエビが好調
数釣りには程遠い状況だが、後半は上げ潮に変わるため期待して再開。これまでの状況から、ポイントから遠くに流しても結果に結びつくことは少なく、意識してポイントの周囲で狙う。待つ間も長くなったが、サシエサをアピールすることで少ないアタリをとらえながら続けた。
午後2時、潮が緩みだすと、シラサエビのエサを中心にアタリの頻度が多くなってきた。サシエサによるサイズの違いはなく、35cm前後が多くて十分楽しませてくれる。
試行錯誤で終盤さらに本命クロダイ20匹追加
終盤、午後3時を過ぎるとさらに活性が高くなる。ゆっくり誘ってアピール、聞きアワせで対応して、極力空アワセをなくす。上層も意識して、少しずつ釣り方を変えながら続けて、終盤に20匹ほど追加して午後4時20分に納竿とした。
当日の釣果は、クロダイ29~41cm33匹(40cmオーバー6匹)。年内はダンゴ釣りで十分クロダイが狙えるだろう。また、大型のヒラメも多く釣れており、五目釣りも楽しめるだろう。
<週刊つりニュース中部版 APC・山口昇/TSURINEWS編>