釣りをオリンピック競技へ!という訳にはいかないが、TSURINEWSでは2020年に向けて「みんなの『釣り夢』応援します ~Callenge Project~」を始動。第1回目となる児島玲子さんの「夢」応援企画をお届けしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部・佐藤)
『船上プチ同窓会』を終えての児島玲子の感想
Q:初の『船上プチ同窓会』の感想は?
仕事の場所である釣り船の上に、プライベートの旧友が一緒にいることがなにより新鮮。各々の船上の様子をみていて思ったことが、釣りは人間の素や今までにない一面を見せてくれるんだなということ。普段はおしゃべりばかりの人が、竿を持つと黙々と集中していたり。逆に友人たちからしたら、船上の私も普段とは違う面を見せているのかもしれませんね。
Q:『船上プチ同窓会』をして変わったことは?
仕事としての「釣り」ではなく、「釣り」という趣味そのものを楽しみ、見つめ直すことができました。私はゴルフもスノボもするけど、コースに出たら1人。でも、釣りは隣同士仲間ワイワイしながらできるし、年齢に関係なく子どもから大人まで遊べる。それこそ、三世代が一緒に楽しむことのできる唯一のレジャーじゃないかな。
魚を持ち帰って食卓を囲めば、家族全員が笑顔になる。釣果ありきではなく、これこそが釣りという趣味の素晴らしさだと思いました。最終的に自分の釣りをとことん追求するステージがあっても当然いいとは思うけど、身近な自然と気軽に触れ合うツールや『温かい趣味』という本質的な部分がもっと全面に出てきてほしいです。
Q:今後について
今回の経験からの「気付き」を活かしていきたいです。とはいえ、現時点でスケジュール帳は真っ白。遊びの予定もいれていません。1人の釣りファンとして、やりたい釣りを、したいときに楽しもうと思います。
引退については正直まだピンときていないけど、寂しさより、まとまった休みが取れることにワクワクしています。なにかを学びたいって気持ちもあります。新たな一面を身につけて釣り業界にカムバックするかも?
担当記者からみた児島玲子
いつも全力で、大物~小物まで、どんな魚にも真摯に向き合う。その一方で、大好きな釣りを楽しむ。取材時のカメラはもちろん、釣り場に行けば、つねに誰かに見られる立場だけに苦労も多かったはず。クールなイメージの彼女だが、じつはとてもフレンドリーで気さく。
以前、船釣りを取材したときのエピソード。なぜか、彼女は釣れず隣は入れ食い。すると、その人の横にちょこんと座り「オジサン、どうすれば釣れるの?仕掛けを見せてもらってもいい?」と話しかけた。当然、その釣り人はびっくり。まさか、児島玲子が話しかけてきて、仕掛けを聞いてくるなんて。プロアングラーになっても、決しておごらない親近感が最大の魅力だろう。
この日は、一歩後ろからのんびり竿を出すイメージ。もちろん、横並びで釣っていたが。あらためて思えば、自分が楽しむ以上に、まず仲間に釣りの楽しさを知ってほしいと考えていたのかも。児島が本気で手返ししたら、おそらく2尾ずつの入れ食いだったはず。
ちょっとした気遣いをしながら、たえず会話とジョークをいいながらリードしていた。プロアングラーを引退しても、釣りへのこのスタンスはきっと変わらないだろう。
「みんなの『釣り夢』応援します ~Callenge Project~」
<佐藤/TSURINEWS・関東デジタル編集部>