カワハギトーナメント『スティファーノグランプリ』決勝大会参戦レポート

カワハギトーナメント『スティファーノグランプリ』決勝大会参戦レポート

カワハギトーナメント「ステファーノグランプリ」。その決勝大会が12月6日(金)に開催された。参加総数は昨年の総合3位までのシードを含めた50人。3隻の船に分かれ、優勝を目指して熱戦が繰り広げられた。カワハギトーナメント『スティファーノグランプリ』決勝大会参戦レポート

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・田中義博)

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船釣り エサ釣り

ステファーノグランプリ決勝大会

カワハギトーナメント「ステファーノグランプリ」決勝大会に、剣崎予選から駒を進めた私は選手として参戦した。

決勝の舞台は、毎年サーキット方式で転戦し、今年は東京湾剣崎松輪が舞台だ。久比里予選が台風の影響で中止になり、参加総数は昨年の総合3位までのシードを含めた50人。3隻の船に分かれ、優勝を目指して熱戦が繰り広げた。

カワハギトーナメント『スティファーノグランプリ』決勝大会参戦レポート会場の様子(提供:週刊つりニュース関東版 APC・田中義博)

新徳丸に乗船

釣り座の抽選で私は新徳丸・左舷胴の間。同じ舷には、チームステファーノ隊長の鈴木さん、右舷には同じくチームステファーノの小林さん。そして、左隣には昨年の総合3位、シード選手である山下さんが並ぶ決勝戦らしい顔ぶれだ。

カワハギトーナメント『スティファーノグランプリ』決勝大会参戦レポート釣り座は抽選で決められた(提供:週刊つりニュース関東版 APC・田中義博)

決勝の舞台は下浦沖

7時半に港を離れ、船が向かった先は剣崎沖ではなく、下浦沖。ここのところ剣崎沖の模様が芳しくないということで、ここが舞台になった。

根が荒い剣崎周辺のポイントを想定したタックルや釣り方を準備していただけに、少し出鼻をくじかれた感もあったが、皆、同条件であり、いかに当日のその状況にアジャストしていけるかが求められる展開となった。

シンプルな仕掛けで挑戦

今季の大会で、自分自身に掲げていたテーマが「自分の決めたことをやり通す」ということ。状況を加味しながら、競技という短時間の中で迷いを無くし、やり通すことをこれまでも続け、結果を残してくることができただけに、まずは下浦沖の状況を自分なりに判断し、打つ手を導き出して行こうという考えで、スタートのアナウンスを待った。

仕掛けには無駄な装飾は一切せずにシンプルなまま。

集器による釣りや横への誘いが苦手ということはあるが、基本、私は縦の釣りを中心に組み立てるため、アタリがスポイルされそうな装飾は付けないようにしている。

エサがいじられない渋い状況

8時に水深36mでスタートのアナウンス。まずは海底状況の把握と魚の活性を知ることに注力する。

海底形状はフラットで、砂地がベース。時折、岩盤があるエリアに差しかかるものの、そこも起伏は無いため、魚が付く場所が無いように感じられた。

そのため、エサが取られることはなく、時間だけが過ぎていく。潮の流れは緩慢なようで、船の動きは少なく「それなら…」とキャストをして遠いエリアから探っていってはみたものの、付けエサのアサリのキモすら取られない。

開始から1時間がすぎても左舷では本命の姿を見た人はいないが、右舷側では小林さんをはじめ、数人が顔を見ている。

しかし、状況が状況なだけに、まだチャンスは誰にでもあり、自分の時間が来た時に備えて、ハリを新品に付け替え、エサも都度、新しいものを装着して、状況の変化を見逃さないようにしていく。

船は1時間以上ずっとドテラ流しの状態であったが、流し替えのタイミングでようやく停滞感に変化が見られる。

根の上でカワハギ3連チャン

流し替えた水深は26m。オモリの感触からは根の真上で、オモリが転がる感覚があったため、すぐさま底から離し、宙の釣りでリスタート。

すると、すぐに抑え込まれるようなアタリがでたため、竿へと乗せ込むようにアワセをいれると、本命と確信する引き込みが訪れる。一定のスピードでリーリングし、無事に本命をキャッチ。

ハリとエサを付け替えて再投入すると、再びアタリをとらえて連発。「ここがチャンス」とまた同じ宙へと照準をしぼり仕掛けを入れ込んでいくと3連チャンを達成することができた。

しかし、同じ状況が続かないのがこの釣りの特徴であるとともに大会であり、船がそのエリアを離れてしまうと、再び沈黙。

新徳丸乗船者の結果

海底形状の変化をオモリの感触で必死に探るものの、魚が付きそうなエリアを探し出すことはできない。この様な時間が続き、残りが1時間になったところで、船は港前へと大きく移動。水深は20m前後。起伏が激しいエリアで期待は持てる。

このポイントに入って左舷側で気を吐いたのが鈴木さん。小型のコッパサイズを連発し、一気に数を増やしていく。右舷側からも歓声が上がっており、状況は上向いているようだ。

しかし、私は1尾手にするのがやっと。その後、食いも落ちついた13時半に終了のアナウンスが流された。

右舷の3人が9尾で並んだものの、最大魚で小林さんが抜け、船1位を獲得。私は4尾で、山下さんは5尾。鈴木さんは8尾という結果だった。

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