晩秋から初冬にかけて明石沖にシラス(イワシの稚魚)の群れが出現します、同時期に、シラスを食うハマチも出てきます。これは「シラスハマチ」と呼ばれ、食性の影響もあり臭みが減り、大変美味しい魚です。今回は、この「シラスハマチ」を明石沖にてチョクリ釣りで狙ってきました。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・丸山 明)
シラス食性のハマチは美味
晩秋から初冬にかけて明石沖にシラス(イワシの稚魚)の群れが出てくると、それを食うハマチの群れが出現します。栄養たっぷりのシラスを腹いっぱいに食べた魚体は脂がのっており、臭みが少ない極上の天然ハマチになります。
養殖でもエサを工夫して、臭みを減らして旨味を出すという養殖会社の話を聞きましたが、このシラスハマチは、まさに天然の上物です。
シラスハマチはチョクリ釣りで狙う
シラスを食い始めると、ハマチはジグに反応をしなくなるそうで、シラスに見える形状?のビニール片が付いたチョクリ仕掛けを使います。
サビキ仕掛けと似たようなものですが、サビキはサバ皮などが主体で光物もついていますが、チョクリ仕掛けは、ビニール片だけでハリスも10cm少々と短いものが特徴です。ご当地仕掛けですが、通販でも販売しています。
明石沖ヒヤガリにて実釣
12月14日の夜明け前6時過ぎに出船。月明りの海を明石沖ヒヤガリを目指して出航します。7時20分釣り開始です。水深50mから20mまで流すので、全長14.5m10本ハリの仕掛けだと長すぎるので、カットして8本ハリ10mにします。
水深50mで底を取って、カケアガリに沿うように巻き上げながらサオを上下にゆっくりと動かし誘っていきます。このポイントは、この時期はジグでは釣れにくく、裏返すとシラスを食っているハマチがいることになります。
最初のハマチは45cm
サオはMHタイプながら柔軟なフルソリッド。オモリは40~50号。リールは、小型電動リール400番に、PE1.5号にリーダー8号を使用しています。
3回目の流しで8時前、そろそろ上げ三分で時合いが来る頃です。そう思っているとアタリが来て食った!グングンと小気味良く引いてくれます。45cmクラスのレギュラーサイズのハマチが釣れました。思わずホッとしてしまうモーニングハマチです。
ハマチ4点掛け!
次は、グングンとアタリが出た後に追い食い、引きはなかなかの力強さ。サオはきれいな弧を描き、時折突っ込み小型電動リールでは、音ばかりで上がってきません。この追い食いの重みがチョクリ釣りの面白さのひとつです。ようやく上がってきたのは、太ったのが3匹。どうやら時合いが始まったようです。
ボートを潮上に持って行き、潮に乗せて流して行くと、また水深40mで食ってきます。1匹ずつ釣り上げ、順調に7匹に増えました。「ツ抜け」の10匹で上がろうかと思っていると、まず1匹目のアタリが出て、さらに追い食いで、いつの間にかサオが動きません。楽しい、嬉しい、困ったを繰り返しながら40mから引っ張り上げてきたのは、ハマチの4点掛けです。
最大5点掛けも
これで、ツ抜けの11匹ですが、時刻は8時45分とまだ9時前。もう少し釣るかと潮上に戻り、流すとアタリの連続でまたまた動きません。先ほどより力強くズルズルとラインを出し、PE1.5号はキンキンです。
また、ゆっくりと水深40mから引きずり上げます。ハリ掛かりは良く、ハリス8号なので引き抜きで取り込むことができます。1匹ずつ上げて、プライヤーでハリを外して、イケスに放り込みます。なんと、この1投で5匹。小アジのサビキ釣りのように尺半以上のハマチが連なるのは強烈な光景です。この作業をひとりですると、もう何が何だかの忙しさで幸せです。