大阪湾最強チヌフリークを決定 2019湾チヌカップ・チャンピオン戦

大阪湾最強チヌフリークを決定 2019湾チヌカップ・チャンピオン戦

昨年に引き続き、マルキユー主催「2019湾チヌカップ・チャンピオン戦」が、12月15日に大阪南港エリアの波止を使って開催され、43人のチヌフリークが参戦、フカセ釣りで仕留めたチヌ2尾の長寸で競った。良型チヌが揃った大会となったが、この時期の大阪湾奥の波止チヌ状況や上位入賞者の攻略法などを取材した。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)

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2019湾チヌカップ・チャンピオン戦

「2019湾チヌカップ・チャンピオン戦」は、昨年のシード3人にMFG(マルキユーファングループ)親睦フカセ&ダンゴ釣り大会の個人優勝者1人、各地区(大阪・姫路)予選通過者38人の合計42人の猛者が集まって開かれた。

大阪湾最強チヌフリークを決定 2019湾チヌカップ・チャンピオン戦参加者の面々(提供:WEBライター・兵頭良弘)

競技方法は釣り上げたチヌ2尾までの長寸(キビレ含む)で順位を決定。釣り方はウキを使ったフカセ釣りで、主催者から配給される同じさしエサ、まきエサを全員使用する事が規定だ。

大阪湾最強チヌフリークを決定 2019湾チヌカップ・チャンピオン戦
当日支給されたエサ(提供:WEBライター・兵頭良弘)

チヌ保護の観点から

また、大阪湾のチヌを大切にやさしく保護する観点から、死魚を出さない取り組みの一環として、釣り上げたチヌはその場で検寸。ストリンガーの使用は禁止で、スカリ・ライブウェルの使用のみ承認する事で、釣ったチヌを元気なまま保存し、検寸後はすぐに海へリリースする新たな検寸方式を採用した。

午前5時過ぎから受け付けが始まると、抽選により釣り場、釣り座の選択順が決定。競技説明があり、全員でまきエサを作り終わるとスタッフの誘導のもと、2隻の渡船に分乗して決戦の場となる沖の波止へ出船した。

舞台はセル石&新波止

当日の舞台は堺港沖波止のセル石、新波止の2カ所。全員が午前7時前に事前の抽選で決められていた沖波止に分かれて渡堤。午前7時30分の競技スタートまで入念な仕掛けのチェックやまきエサの練り込みなど、選手各々がモチベーションを高めながら諸準備に取りかかった。

大阪湾最強チヌフリークを決定 2019湾チヌカップ・チャンピオン戦当日のセル石の様子(提供:WEBライター・兵頭良弘)

冬の堺港攻略の基本

師走を迎えてからの堺港沖波止一帯のチヌフカセ釣りだが、やはり水温の低下とともに、チヌの食い渋りが少しずつ見え始めてきた。9、10月にあったような爆発的な荒食いを期待する事はできないが、運良くチヌの居付いているポイントに入る事ができれば50cm前後の大型を含め5、6尾揃える事もできる。

大阪湾最強チヌフリークを決定 2019湾チヌカップ・チャンピオン戦良型もかなり上がっていた(提供:WEBライター・兵頭良弘)

まずはタナ取りから

釣り方はその日の潮やエサ取りの状況などによってかわってくるが、まず朝一番に釣り座を決めたら、例えば竿1本、2本、3本沖と距離別に3か所ぐらいのタナをきっちりと測って底の状況を把握しておきたい。

スタート時のタナは底トントンから始めてみて、狙うポイントへチヌを寄せるための十分なまきエサを打ち込んでから、まきエサとさしエサができるだけ同調するように仕掛けを投入する。    

さらに追い打ちのまきエサを潮上に数杯打って、さしエサとの同調時間が少しでも長引くように攻めていく事が釣果に繋がる重要なカギとなるだろう。

ハワセ釣法が有効

しかし、いったん食い渋ったチヌは、なかなか口を使わず底付近で浮遊している事が多いので、タナトントンでアタリがない場合は30~50cm程度(状況によっては1ヒロ)、さしエサを底に這わせ、底を引きずるように仕掛けを流してやる事で、動きの悪いチヌの口元へエサを持っていくアプローチのかけ方も有効な手段だ。

上位2人の対照的な攻略法

今大会で2位に入賞した小松浅夫さんは、このハワセ釣法で場所がわり寸前に51.4cmの年無しチヌを釣り上げ、見事、2年連続のシード権を獲得した。

また、ハワセ釣りとは真逆に優勝した森脇尚紀さんはトントンからタナを浅くする事で、やる気のあるチヌに口を使わせる釣技を展開。場所交替後の新波止で2匹合計で90cmを仕留めて、今年の湾チヌカップの栄冠に輝いた。

大阪湾最強チヌフリークを決定 2019湾チヌカップ・チャンピオン戦当日の上位入賞者(提供:WEBライター・兵頭良弘)

当日の総評

全体的に見て今大会は水温の低下と、北寄りの冷たい風の影響からチヌの食い渋りに手こずった感が見受けられたものの、終わってみれば選手42人中、30人以上が検寸にチヌを持ち込んだ。大会は表彰式、抽選会などで大いに盛り上がりを見せて無事に終了した。この大会は次年度も開催予定。興味のある方はぜひ、予選会からチャレンジしてみてはいかがだろう。

大会最終結果

上位成績は次の通り(チヌ2尾までの合計長寸)
1位:森脇尚紀90.0cm(2尾)
2位:小松浅夫86.8cm(2尾)
3位:大槇栄次84.3cm(2尾)

<兵頭良弘/TSURINEWS・WEBライター>

▼この渡船について
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出船場所:大阪府堺市堺区