関東地方は大雪に見舞われたうえ、最強寒波の襲来でどこのフィールドも釣果ともどもすっかり冷え込んでしまった。厳寒期だけに貴重な野ベラを手にするためには釣り場選びがもっとも重要。そこで埼玉県鴻巣市と比企郡吉見町の境にある荒川旧川の明秋を勧める。季節風にめっぽう強く、比較的浅いので水温の上昇が早いため魚は動く。少しでも口を使う魚がいれば攻略の糸口は見つかるだろう。この時期ならではの繊細な釣りを堪能しよう。
冬のポイント
明秋は埼玉県鴻巣市と比企郡吉見町にある荒川の旧河川で、下流にある釜虎や蓮沼と並ぶ古くから存在する名釣り場。
全長は1.5kmほどで、今回は冬のポイントである川筋を中心に紹介する。
【オンドマリ】
上流部にあり、最深部で2.5m以上。
両岸にパレットで組まれた釣り台があり、比較的入りやすいポイント。
川筋全体でも風に強いが、オンドマリは西風にめっぽう強く、7~8mの風でも水面はベタナギ状態なので釣りやすい。
【駐車スペース前】
川筋のメーンポイント。
オンドマリから200mほど下流の左岸にある広い駐車スペースの前。
川辺に下りると100mを超える川筋に20台以上の釣り台が点在する。
水深は1m強~2mほどで、下流にいくほど深くなる。
厳寒期は下流側の人気が高く、下流から埋まっていき、暖かくなる3月ごろから浅い上流部に釣り人が入りだす。
釣り台を出せるポイントがほぼないため、既設釣り台を使用することになる。
他にも数カ所ポイントは存在するが、駐車問題などにより、オンドマリと川筋が主体になる。
ひょうたんでは毎年定期的に放流されているが、訪れる釣り人が狙っている多くは良型の地ベラ。
サイズは尺2寸を中心に40上も顔を出す。
釣り方とエサ
厳寒期なので底釣りがメーン。
常連の多くはバランスの底釣りが多い。
川幅が20mほどで、竿は短い場合は10尺くらいから長くても21尺程度。
基本は15~18尺ほどを用意しておけば問題ないだろう。
仕掛けは極端な細仕掛けは必要ないが、道糸0.6~0.8号、ハリスは0.3~0.4号。
ハリは『バラサ/OWNER』だと3~5号。
エサはグルテンセットか両グルテン。
基本として、寄せて釣るのではなく、回遊待ちで足止めさせて食わせるイメージで打ち込むといいだろう。
風には強いが、風流れがでることもあるので、その場合はハリスオモリやオモリベタ。
面倒なら中通しや外通しもいいだろう。
<週刊ヘラニュース APC・若松恵治/TSURINEWS編>
既設釣り台にタル木がないので釣り台は必携。
首都高速与野IC~R17(新大宮バイパス)を北上。鴻巣市内の天神2交差点を左折して県道27号(東松山鴻巣線)を東松山方面に進み、荒川に架かる御成橋を渡って一つ目の信号を右折。道なりに進みT字路を右折。約20m先(右側)の細いジャリ道を入る。