ティップランエギングは誰もが簡単に始められるオフショアエギング。とはいえ、『イカはいるのに釣れない』『基本通りやっても釣れない』ということも。そんな状況を打破するための、ステップアップポイント5選をご紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・Shinchan)
1.サミングで底取りを
ティップランエギングは底取りが必須条件になります。初心者の時は、最大の注意を払いラインを見つめしっかりと行う人がほとんどですが、慣れてくると気づかないうちに注意散漫になり、正確性が欠けてくるものです。
こうなるとスランプに陥り、以前よりもイカが釣れないなんて事になってしまいます。この理由は簡単で、しっかり底を取っているつもりでも、実は取れいてないからです。
特に大波や強風で水深が深い時ほど困難になります。底取りの基本はラインスラッグを出し、ラインを海面に浮かべ、ラインが沈んでいくスピードを見極めて取る必要があります。
風か強く船の流れるスピードが早い時などは、スプールに指を添えてサミングをして行う方法が効果的です。着底を見極めやすく、筆者も多用しています。底が取りにくい状況の時は、是非やってみてください。
2.船が流れない時の対処法
ティップランは船を流すと同時に、エギを水平移動させながらイカを誘う釣りになります。しかしながら教科書通りのティップランが、そうそうできるものではありません。特に無風地獄と呼ばれる風がなく、船が流れない時は、イカを誘うことが出来ません。しかしこんな時にこそ有効な方法が2つあります。
アンダー&サイドスローキャスト
アンダースローやサイドスローで、出来るだけ遠くにキャストして、一旦底を取り、ワンピッチジャークでシャクリ上げてからカーブフォールでイカを誘う。
ロングキャスト
もうひとつはロングキャストして、底をとった後シャクリ上げ、エギにテンションを掛けたまま、水平に引っ張るイメージでサミングする方法です。
無風地獄の時は、この2つの方法が効果的なので、是非挑戦してみてください。
3.流れが速過ぎる時の対処法
ティップランは、船が流れる方向と逆側にエギを落とし込んで水平移動する釣りになります。
しかし船の速度が早く、どんどん流されて行く場合は、シンカーを重くして対応しなければなりません。
しかしみよし(船の先頭)やトモ(船の最後尾)の釣り座では、ちょっとした工夫で劇的にアプローチを改善することができます。みよしを例にすると、船が流れる方向の斜め前(船の先頭を12時とすると、10時の方向)の方向にキャストして、着底する頃には真正面(12時)に来るようにします。そこからシャクリ上げれば、丁度良い感じに、水平移動が始められます。
名付けてドリフトティップラン!最近は聞かなくなりましたが是非参考にしてください。
4.時に真下に落としてみる
船が流れない時、もしくは微妙に流れている時に、同船者がロングキャストしている隙をついてバーチカル、つまり真下にエギを落とす方法です。
船は流れていないように感じますが、潮の加減で微妙に流れているので、真下に落とすことによって、真っ先にイカにアピールすることが可能になります。非常に簡単な方法なので、是非試してみてください。
5.改造版お助けリグ
ティップランには、お助けリグと呼ばれる2段仕掛けのリグがあります。イカメタルのオバマリグのイメージで、下にティップラン用の重いエギ、上にノーマルエギを付けて行うスタイルです。
アタリは圧倒的に、上のノーマルエギに出ます。下のエギで誘って上のエギに抱かす、至って簡単な方法です。しかし根掛かりしてラインブレイクしてしまうと、2つのエギを同時にロストしてしまうデメリットがあります。
そこで今回ご紹介するのが下のエギの代わりに、ナス型シンカーを使うリグです。シンカーにはカンナがないので、当然根掛かりを回避でき、根が荒い場合や、カンナに海藻が引っかかってしまうようなポイントで威力を発揮します。
まとめ
今回はティップランエギングのステップアップポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか?テクニカルな状況で釣れない時に、ご自身の引き出しのひとつとして使っていただければ幸いです。
<Shinchan/TSURINEWS・WEBライター>