鑑賞魚飼育の強い味方「ブラックウォーター」を解説 見た目は泥水?

鑑賞魚飼育の強い味方「ブラックウォーター」を解説 見た目は泥水?

以前、メダカ飼育の強い味方である「グリーンウォーター」という水について紹介しました。今回は、アマゾンなど秘境に存在するまた違った魔法の水「ブラックウォーター」を紹介していきます。

(アイキャッチ画像提供:Pixabay)

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その他 サカナ研究所

作り方

アクアショップではブラックウォーターにするための商品がいくつか販売されています。もっとも簡単に、ブラックウォーター化させるなら、水槽内に大きな流木を涼めるだけでいいでしょう。

それだけで流木からタンニンがにじみ出て、数日のうちに水槽の水は茶色くなるなると思います。また、専用の商品もあり沈めておくだけの「マジックリーフ」という大きな葉っぱや『ブラックウォーター』という、いかにもな添加剤などもあるので、自分の飼育環境に合わせて選ぶといいでしょう。

紅茶から作る猛者も

ブラックウォーターの成分であるタンニンを抽出するために、紅茶を使うという猛者もいるようですが、こちらはあまりお勧めはしません。

市販のティーバッグで飲用の倍以上に薄めることで、確かにタンニンを含んだ茶色い水を簡単に作ることはできます。しかし、紅茶に含まれるカフェインは卵の孵化を阻害する働きがあるので、注意が必要です。

この方法はかなりのリスクがありますが、徹底的なコストを抑えたい人は覚えておいても良いかもしれません。

大自然を表現してみては?

自然界でブラックウォーターを見られるのは、南米ではアマゾンのネグロ川や、中欧ではチェコのモラヴァ川、インドネシアのカリマンタン島の湖や河川が有名です。

いずれも大秘境と呼ばれることがあり、ブラックウォーターをとりまく環境は他とは少し違った生態系が作られていて、まだまだ未知だと言えるでしょう。

飼育する魚にもよりますが、あえてブラックウォーターにすることで、この大秘境の自然を表現したかっこいいレイアウトができるかもしれません。

水の濁り(黄ばみ)があまり気にならないのであれば、病気の予防も兼ねて一度ブラックウォーターにしてみてもいいかもしれません。

鑑賞魚飼育の強い味方「ブラックウォーター」を解説 見た目は泥水?自然界ではかなり茶色い(出典:Pixabay)

<近藤 俊/TSURINEWS・サカナ研究所>