8月からはヒラメが部分解禁、そして10月には広域解禁。片貝港の増栄丸から釣行した。竿頭は、2kg級のヒラメを含み10尾、ゲストにシイラやカンパチも顔を見せた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 リポーター・ 坂本康年)
10月にヒラメが広域解禁
外房片貝といえばハナダイが代名詞ではあったが、最近は今ひとつパッとしない。そのため現在の一番人気はヒラメ。
8月から部分解禁になり、10月からは広域解禁になった。
酷暑でエサ問屋のイワシが全滅したり、台風の被害で出船できなかったりと、いろいろあったが、今は正常に戻って順調な釣果が上がっている。
増栄丸にて釣行
そこで9月28日(土)、同港の増栄丸から釣行。
秋のベストシーズンに向けて確かな手応えを感じとれる一日になった。まだ暗い4時半に9人を乗せた大型船は熱田正二船長の操船で出港。
ポイントの堀川根へと急ぐ。
到着すると竿入れの5時半まで時間があるのでスタンバイ。「きょうの釣果やいかに」と思いをはせる。
開始直後からヒラメ続々ヒット!
時間になり開始。水深は25mで、少し根掛かりするらしく注意がでる。「きょうはどうか」と思う間もなく、右舷トモ2番の田村さんの竿が曲がる。
1kg弱級ではあるが、よーいドンでいきなりヒットになり、船中一気にヒートアップだ。
そしてすぐに私の竿が海中に突き刺さる。アワセのテクニックは必要なく、難なく1kg級をゲット。
その10分後に2尾目はきたが、これは最初のとは違い、竿先が10cmほど入っただけ。重みは感じるが引き込みがなく散々待って、わずかの引きにアワせてハリ掛かり。
田村さんも2尾目をゲット。
ゲストにシイラも登場
同氏は開始40分くらいで4尾連発。さらに1mはあろうかというシイラまでゲット。
仕事が忙しくて久しぶりの釣りらしいが「かつてはマグロやカンパチなど大物釣りが好きで、ハワイでは1m半くらいのシイラをよく釣った」と言うだけに余裕のやり取りを見せてくれる。
船中3番目に掛けた右舷ミヨシの神谷さんはヒラメとイサキが好きらしく、その後も数を稼ぎ6尾。
同行の宮沢さんは最初調子が上がらず神谷さんが4尾目を掛けたあとに1尾目。
ダブル、トリプルヒットも
調子がでてきたか、その後は連発。誰かに掛かるとダブル、トリプルヒットになることが多く、どこかで食ったらチャンス。神経を集中してアタリを見逃さないのが数を釣るコツでもある
右舷トモの国広さんは、月3回は来るという常連。かつてはカモシのヒラマサに夢中だったことはあるらしいが、現在は同宿の季節で狙う釣り物を追いかけているらしい。
すごく軽い短竿を使い、嬉しいゲストのカンパチを上げて本命は7尾と、確かな腕前を見せてくれた。
朝方2kg級を釣った左舷トモ2番の石井さんはハナダイとヒラメが大好きで、しょっちゅう来るというだけに余裕で8尾ゲットの2番手。
竿頭は2kg級頭に10尾
ヒラメのアタリは千差万別といわれるが、当日は細かいアタリが圧倒的に多く、最初の小さなアタリを見逃すと、まずダメという感じだ。
タモに入れた瞬間にハリが外れることも度々。高水温期は活性が高いといわれ、一撃で食ってくることは往々といわれる。
当日、私は7尾釣ったが、ドスンというアタリは1尾目ともう1回だけ。
席をはずした時に隣の人から「アタッているよ」と言われた時で、あとはモゾモゾや竿先が少し入るだけ。
こういうアタリを的確にとれれば数は伸びるのだろう。田村さんがまさしくそれで、最終的には10尾ゲットの竿頭。
2kg級も何尾かそろえ、シイラのオマケ付き。
当日の最終釣果
広域解禁前の様子見でも2kgを頭に船中9人で3~10尾の合計56尾。釣り場が広がり、さらに上いくポイントを攻めたらどれだけ釣れるか。
これからがヒラメの最盛期。
片貝沖はまさに狙いめだ。
<週刊つりニュース関東版 リポーター・ 坂本康年 /TSURINEWS編>