強烈な台風の被害を考えるとどうしても遊ぶ気になれなかったが、かねてから約束をしていた釣友と奈良・生駒郡にある竜田川釣り池へ、ヘラブナ釣りに出かけた。台風一過ながら風が強い状況下だったが、午後から好調に竿が曲がった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森宮清釣)
台風で気分も低調
今年は強烈な台風の当たり年なのか。おまけに豪雨も重なって大きな被害も出ている。被災地区の皆様方、頑張って下さい。私のできる事は義援金しかないようだが。
台風21号の被害状況が気になって遊ぶ気になれなかったが、かねてから釣友と約束していたダム湖のヘラブナ釣りを急きょ変更して、10月14日は竜田川釣り池で我慢する事にした。
この釣り池は野池風の釣り場だが、岸辺ではなく桟橋から釣り竿を出すのだ。台風が過ぎ去った池は表面のアオコが消えて、とてもきれいになっている。
3種類の尿素うどんを試す
今回は最良の尿素うどんを探すため、午前中は3種類の尿素うどんを使って、なおかつまぶし粉「なし」と「あり」を、そして色付き(白、赤、緑、黄)を試したが、台風のせいなのか一向にヘラブナのアタリがない。ジャミのアタリは多いのだが。
午前7時からスタートして、3時間経過でようやく待望のアタリが出た。竿は大きく曲がったが、スレだったらしく数秒で逃げられてしまった。
家族でコイ釣り
この頃、小さなコイ釣りエリアに釣り人がやってきた。お子さんに釣りを楽しませたいと、家族3人でやってきたので「大きなコイを釣ったら写真を撮らせてね」と、お願いした直後、竿を大きく曲げて大喜び。
小さかったが、すぐ次が掛かって大奮闘。お父さんがタモを出して無事ゲット、家族3人で記念写真となった。
尿素うどんでは昼前になっても無釣果。「午後からはダンゴで釣ろう」と、喜多氏と話している最中に、コイ釣りエリアが騒々しい、ふと目をやると、なんとあの僕ちゃんが60cmクラスの色ゴイを掛けて奮闘中。お父さんの手助けで無事タモに収まったようだった。
風が強い向きに釣り座変更
お昼を済ませて南向きで釣っていたのを、北向きに変更した。この方向は風が強く振り込みが困難だ。台風は去ったのに、強い風はウキをも手元に押し戻してくる。
しかし、これがヘラブナの食い気を誘ったようだ。ジャミのアタリに交じって、ヘラブナ特有のツンアタリが続出した。ちなみにこの時の仕掛けは竿9尺、道糸1号、ハリス0.35号、ハリはプロスト4号。
エサは一景のバラケグルテン30cc、強力グルテン15cc、荒粒ペレット10ccを混ぜ合わせたもの。バラケは彩雲3カップ、荒麩バラケ1カップ(いずれも50ccカップで計測)。
ほとんど入れ掛かりの不思議
釣れ具合はほとんど入れ掛かりに近く、風がなければまさに入れ掛かりだったと思う。ウキがなじんでバラケが溶け落ちたら、ツンと出るアタリ。しかし、アタリを「風のせいか?」、と思ったりしてアワセ遅れも。
喜多氏は、南向きで真剣にウキを見つめているが、まだ小さいヘラ1尾だけと言うから、底餌クロレラに、荒麩バラケを少し交ぜたエサを試しに使って貰ったら、いきなり悲鳴のような声が。聞くと打ち込んだ途端にアタリが出て、良型が竿を大きく絞ったと大喜びだ。
中桟橋で釣る常連さんたちも、南向きで割合快調に竿を曲げて、調子よさそう。台風が釣りに喝を入れたのだろうか。
釣果は7、8匹、喜多氏はスレが多く2匹の釣果だったが、今後はワラビうどんがよくなりそうな気がする。
<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>