秋を迎えていよいよ好シーズンに突入した河川のシーバス。この時期は雨後の濁りやベイトの状況などで良型がヒットする事も多く、ルアーマンにとってはワクワクの季節だ。10月14日は実績場である大阪・大和川河口右岸で、良型シーバスの連発ヒットに遭遇。その時の模様を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・原田誠司)
シーバスゲームの好シーズン
身近な場所で大物が狙える魅力たっぷりな釣りといえばシーバス。ルアーフィッシングの代表的なターゲットである。秋が深まってくるとシーバスの好シーズンに突入し、これから冬にかけてサイズも期待できる時期だ。
一発大物狙いの大和川
大阪市と堺市の間を流れる大和川河口は、水深が非常に浅く、干潮時には干上がってしまう場所がたくさんある。そのためシーバスが入っていないことが多く、ボウズ覚悟の釣りにはなるが、サイズのいいシーバスが狙えるのという魅力的がある釣り場だ。
雨後で濁りがある程度ある時がいいのだが、雨の翌日がいい時もあれば数日後がいい時もあり、これは実際に釣り場に行ってみないと分からない。もちろんベイトが入っている事もシーバスに出合うための条件だ。
大和川河口域のポイントは、駐車場が近くにないため、電車釣行がお勧め。釣り場へは大阪メトロ・南港ポートタウン線(ニュートラム)の平林駅から南に5分ほどと電車釣行にも向いている。
当日のタックル
今回使用したロッドは、ラインを通したまま8ftと8ft6inchに長さをかえる事ができるシーバス用パックロッド「ソルトセイスFE」。リールはC3000番、PEライン0.8号にリーダーはナイロンライン16lb。
タックル
当日のタックル(作図:TSIRINEWS関西編集部・松村)ルアーはフローティングミノーやシンキングペンシルを用意した。キャッチ&リリースの釣りになるので魚に与えるダメージを少なくするため、釣り上げた魚は直接触らず、フィッシュキャッチャーで持つようにした。
ドラグ出す当たりもバラし・・
大和川河口を訪れたのは10月14日の午後5時30分頃。潮位は高めでいいのだが、前々日の台風の影響で川は茶色く濁り過ぎな感じだ。潮位が高いと言っても水深が浅い事にはかわりないので、ルアーはフローティングミノーを主体に使い、基本的には流れの変化のある場所をドリフトなどのアクションを主体に探っていく。
ルアーをいろいろかえながら狙っていると、一瞬だけルアーを押さえ込むような小さなアタリに気付いた。すかさずこのアタリにアワセを入れると、魚の手応えが返ってきた。ドラグ音が響き、ラインがどんどん出されていく。良型のシーバスだ。だが掛かりが浅かったようで、すぐにハリ外れ。
1時間半も時合い継続
数投後、再びシーバスがヒット。キャッチしたのは74cmの良型だ。昨年の秋、この場所で40~45cmのキビレの数釣りを楽しんだのだが、その時は時合いが30分ほどで終わってしまったので、今度も時合いが短いのではないかと思い、急いで次を狙う。
すると良型のシーバスが面白いように連発。2、3投ごとにロッドが大きく曲がり、ドラグ音が鳴り響く。途中でハリ外れでバラしても、そのままリールを巻いていると再びシーバスがヒットする事もあり、楽しい時間を過ごす事ができた。時合いも意外と長く1時間30分ほど続いた。
当日のパターン
当日のパターンについてだが、シーバスは水面直下10~30cmのレンジを意識しているようで、このレンジならアタリが出るが、ルアーが潜り過ぎたり、逆に水面に出てしまうとアタリがなかった。ルアーローテーションをしながら狙い、使うミノーによっては潜り過ぎるものもあるが、ロッドの角度を調整してレンジを合わせて対応した。
シルバー系のルアーに好反応
次にルアーのカラーだが、濁り過ぎのため、ゴールド系などの目立つカラーがよさそうに思えたが、これには反応が悪かった。当日はシルバー系への反応が圧倒的によく、この日は10尾以上のシーバスをヒットさせたが、そのほとんどがシルバー系だった。満月の光と対岸からの強い光が影響したのかもしれない。
これからシーバスの好シーズンが続く。毎週釣行していれば好釣果に恵まれる事も多々あるので、皆さんもぜひ釣りに出かけていただきたい。
<原田誠司/TSURINEWS・WEBライター>
大和川河口右岸
所在地:大阪市住之江区